成長期のソニーで得た、社員が自ら創造的に動く動機付け

木村勝己 きむらかつみ

発明プロデュース協会 会長
学校法人日本電子専門学校 講師
東京都中小企業振興公社製品化コーディネーター

想定する対象者

JAにおいては人事異動が多く(2~3年に1回)やっと仕事に慣れて、さあ頑張るぞという時に人事異動があったりするとモチベーションの低下につながる大きな要因になるようです。又、若い職員の方はモチベーション 情熱が続かない方が多いようでそれらの方の意識を喚起していくことも求められているようです。
成熟社会・多様性の時代では、職場活動における社員の意識は企業競争力の大きな差となります。

提供する価値・伝えたい事

モチベーションの高い人はどのような人か、なぜ高いのか。シンプルな問いかけをワールドカフェ方式で討議することにより、モチベーションの大切さに気づき、その考え方・行動への意識づけをしていきます。ここでは、社員が自ら創造的に行動していたソニーでの体験談も大きな触媒になると思います。

演習では、将来あるべきビジョンを描き、自分を棚卸して、そのギャップを明確にします。自分の強み・弱みを、外部環境である組織の目標に上手く整合するヒントを、グループディスカッションによりつかんでいきます。

多くのフレームワークを活用したグループワークは、客観的な視点で自己を捉え、スキルアップの方法を導き出します。それにより自己ビジョンに合った目標設定を行いモチベーションを高めます。

■研修の特徴・効果

1.モチベーションが高まる状態を明確に意識でき自立型人材に変わります。

2.自己のビジョンと現状とのギャップが整理され課題が明確になります。

3.課題解決へのスキルが明確になり、計画的にスキルアップ行動ができるようになります。

4.組織の目標と自己のビジョンが整合され、当事者意識が芽生えます。

内 容

【プログラム】
(1)オリエンテーション
1.研修の目的、スケジュール

(2)ソニー流、社員が自ら動くとは
1.ソニー丸は運命共同体
2.入社訓示、大学と会社の違い
3.設立趣意書のDNA
4.業界のモルモットたれ
5.GA10ヶ条
※入社式でいきなり、直ぐにでも辞めてください。不文律ながらどこの職場にもGA10ヶ条があった。人のやらないことをやる。20db理論。仕事と作業の違い。

(3)ワールドカフェ方式ディスカッション
1.モチベーションが上がるとき
2.モチベーションが下がるとき
3.全体発表・討議

※グループごとの討議を、グループ間を入れ替わりながら行う。お互いの業務を振り返り、モチベーションが上がった時と、下がった時の状況を話し合い、動機づけに影響の大きい言葉の集合として整理する。

(4)自己ビジョンの創造
1.目標設定の重要性
2.目標と現状とのギャップ
3.モチベーションを上げるには
4.あるべき姿の明確化
5.モチベーションの継続
※理想の状態と現状とのギャップを明確にして、課題を浮き出す重要性を理解します。
ここでは、目的と目標の違いや、ギャップを埋めるための意識と行動を学びます。
事例やエピソードはこの理解を助けてくれます。

(5)自己ビジョンの明確化
1.やりたいこと
2.やるべきこと
3.やれること
※二人一組でお互いがインタビュー形式で質問します。なりたい自分、やりたいこと語りながら自己の価値観に気づき、自己ビジョンを明確に描いていきます。

(6)自分自身の棚卸
1.経験してきたこと、現在出来ること
2.6W2Hでイメージ化する
3.SWOTで整理する
※過去の経験と現状の自分のスキルや性格を、フレームワークに従って整理します。
SWOT分析により自己の強み・弱みを整理します。

(7)動機づけグループワーク
1.組織の機会・脅威を討議
2.強み・弱みと外部環境のマッチング
3.必要スキルの明確化
4.実行プラン・決意ステートメント作成
※自己の外部環境としての組織の機会と脅威をワールドカフェ方式により討議する。
グループ内での発表とメンバーからのヒントにより、外部環境に適合した目標設定を見出し、動機づけを実現します。

(8)意識の持つ力
1.強い思いと行動のもたらす成果
2.意識にある天国と地獄
※演習で整理した行動計画が、着実に成果に結びつくために必要な意識の部分を、事例を含めて解説します。

(9)決意ステートメント発表
総括

※研修の基本は、6時間。20人前後です。
※時間や人数により、プログラムの調整は柔軟に対応できます。
※2日型や、最大80人での実績もあります。

根拠・関連する活動歴

ソニーで商品開発やビジネス戦略を経験してきた中で、自ら創造的に行動する意識や動機づけを身につけてきました。それは強制的に指示されたものでなく、自ら気づき自発的に行ってきました。

多くの仲間がそのように行動しているのは何故か?ソニーの目に見えない仕掛けを講義と演習で伝授したいと思います。

独立後の研修・講演活動の中では、発想法やビジネススキルに関する研修がテーマとして多いですが、研修で得たものが効果的に活用されるには、参加者の意識改革・動機付けが重要であります。

そのため、各研修では多くの時間を意識の部分に焦点を当て、成果につながる動機付けを行っています。知覚心理学の図や逸話による気づきは、講義の内容が腑に落ちたとの感想を頂いています。

人間の行動を決めるものは意識であり、私の研修の柱になっているものです。

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