人は「物」ではない~考え-決め-行動する者である

佐々木政幸 ささきまさゆき

有限会社アズソリューションズ代表取締役

提供する価値・伝えたい事

“企業とは何か”
“企業の存在意義”
「株価」や「利益」ばかり追い続けていると、いつしか人は離れていく。
「物」と「者」のバランスをいかにして上手く調和させるか

内 容

バブル経済の崩壊以降、日本は株価の低迷、中小企業の連鎖的倒産など経済不況が叫ばれて久しい。その間、大手証券会社の廃業、都市、地方に限らず金融機関の倒産・吸収など、時代の波に呑み込まれて消滅していった企業はいくばかりになるでしょうか。
第二次大戦後、国の再興は難しいと思われた時代を乗り越え、60年代から70年代にかけては高度成長時代に突入した。それは負け犬からの脱皮を懸命に図ろうとした“気概”の時代なのであったと思う。当時のそれこそ多種多様な人材が、その後の復興に尽力し結び付けてきました。
しかし、利益至上主義を最優先した経営に力を注ぐあまり、人間が「者」ではなく「物」に近い存在となりはじめていることを憂慮することさえあります。
 利益が大きければその企業への評価が高いという考えや株価という指標のみを捉え固執してしまえばそれは欧米型の発想となりプロセスなしの結果主義的考えとなる、まさしく人間が「物」になる瞬間かもしれない。欧米から輸入されてきたグローバルという言葉が当たり前のように使われているが日本企業も右に倣えとなってきています。
日本人はもともと農耕民族であって狩猟民族ではない。互いが肩を寄せ合いながら切磋琢磨を繰り返し社会を形成してきた歴史がある。だからこそ戦後の焼け野原から奇跡的な時間の中で復興を遂げることもできたのです。
今、企業はこれまで育んでくれた「社会」とそこで働く「人」という存在をどのように捉えているのでしょうか。
物質的に恵まれすぎているあまり精神的な裕福さを失ってはいないだろうか。人が企業を育て企業が人を育てるという「人間と企業」との相関を常に考え実践している企業はどれほどあるのでしょうか。
利益を生み出すことが企業の存在意義の一つであることは否定しないが、社会からその存在を求められる企業を目指すこともまた重要です。企業という集合体は直接的利益の確保と潜在的利益の確立という二つのバランスが取れてこそ成り立つものであり、まさしく「物」と「者」のバランスを得ていなければ全てが崩れていくことになります。
企業の戦略を考え実行するのはすべて人という従業員です。
社長の役割、役員の役割、現場の役割を明確に分析解説し、決して大企業ではないが、成功してきた企業の例を取り上げながら、説明をしていきます。

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