台湾の高齢者デイケアセンターの事例から学ぶ、幼少教育の原点

小松俊明 こまつとしあき

東京海洋大学グローバル教育研究推進機構 教授

提供する価値・伝えたい事

日本は台湾を50年間も統治したこと、そこでは日本教育が強制されたこと、そして戦後は戒厳令によって、公共の場での日本語の使用は禁止されたこと、そして今も正式な国交は両国の間にありません。こうした歴史がある日本と台湾ですが、今、世界で最も親日的な国と言われています。
台湾から震災義援金が200億円以上集まったことも、記憶に新しいでしょう。
そんな台湾には、台湾人の高齢者を相手に「日本語」での高齢者デイケアセンター、玉蘭荘があります。この玉蘭荘に通う高齢者の方々の平均年齢は80歳を超えています。複雑な歴史的な背景を持つ日本語世代の方々が通う玉蘭荘では、日々いろいろなトラブルが起きますが、わずかな専属スタッフとボランティアで切り盛りするこの高齢者デイケアセンターは、どうやって高齢者やその家族の満足度アップに取り組んでいるかをご紹介します。玉蘭荘の事例を通して、幼少教育に関わる幼稚園の教職員の方々には、教育の原点を考えてもらう機会になることを目指します。
クレーム対応のマニュアルのような話ではなく、もう少し深いところで、子供達やその両親と向き合うことについて、考えていただく機会としたいと思います。

内 容

1)玉蘭荘とは何か
2)玉蘭荘に通う人たちの思い
3)日々のトラブル、解決方法
4)幼少教育の原点は何か
5)子供達やその両親との信頼関係を深めるために

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