行政からの告知放送 技能研修(ワークショップ形式)

庄司正樹 しょうじまさき

ブロードキャスター 俳優

想定する対象者

全国の自治体に勤務していらっしゃる職員及び警察官、消防吏員、教職員のかたを想定とします。この研修の背景にあるのは昨今、行政からの告知放送のインフラが整備されたことがあげられます。各家庭に行政告知端末(受信機)が備わり定時放送が行われるようになりました。ところが一般市民(受信者)からは放送の内容が解りづらい、声が聞き取りにくいなどの苦情が島根県のある自治体に寄せられました。こうした市民の声に応えるべく行政の側は放送技能に精通した私を講師に迎え告知放送の技能研修の実施に至りました。その成功事例をもとに私が講師として放送のスキルをワークショップ形式でお伝えします。

提供する価値・伝えたい事

一般市民(受信者)は放送を1回しか聴けません。ですからアナウンスをするときには下記のような心構えが必要となってきます。その蓄積が技能に進化していくということを受講者に伝えます。

★行政の告知文章を書き言葉から日常の話し言葉に転換すること
★文章はセンテンスを短くすること
★マイクの前に市民がいることを想像して話すように伝えること
★原稿はあくまでメモでありその文章を「通訳」するような意識で伝えること
★伝えるときの姿勢に注意すること(下を向かないこと)

内 容

★研修が始まる前日までに受講者が告知文章(テキスト)を自由に読んで録音したものを持参します。

★研修当日は講師が初めに放送の心構えのポイントを伝え下記の要領でワーキングに入ります。
(研修時間は2時間30分)

★実際のワークショップでは受講者同士が向かい合って座り講師の指導を受け実践します。
(向かい合った受講者を告知放送の受信者(一般市民)に見立ててワークしたほうが効果があるからです)

★実践の結果を録音し段階的に参加者全員で聴き向かい合った受講者が実践者の感想を述べあいます。
(大事なことはその際に研修前に録音したものと研修後に録音したものを聴き比べてみることです。こうすることによって上達の進歩や新たな課題が見えてきます)

こうした流れを数回繰り返していくことによって受講者の意識改革が徐々に形になって現れてきます。

根拠・関連する活動歴

研修のタイトルは「行政告知放送技能研修」と銘打って島根県安来市で平成24年度から毎年行われ数十名の職員が参加します。私はその担当講師として指名を受け毎年市の情報政策担当の職員の方とテキストとなる告知文章の選択や指導方法の確認を行います。

研修者にはアンケート用紙をに配り感想などを記入していただきます。そのアンケートを後日わたしは確認します。皆さん研修を受けて放送に対する意識が変わってよかったということを述べられています。特に話すように伝えるにはどうすればよいか、ということを考えながら告知文を作るようになったという声が印象的です。全国の自治体の情報政策担当の皆さん、行政のイメージアップに繋がります。ぜひ講師のご依頼をお待ちしています。

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