三味線談義の魅力
~平安時代の鬼伝説から格差や差別を考える~

市川聖山 いちかわせいざん

三味線奏者
三味線談義師

想定する対象者

様々な格差は差別に苦しんでいる方々。
小学生、中学生、高校生、保育士、幼稚園の先生、教職員、保護者、
企業、地域の人権担当の方、青少年健全育成に関わる方々、一般の方々

提供する価値・伝えたい事

唄と三味線と台詞の融合【三味線談義の魅力】をたっぶり披露いたします。
時代を超えたストーリー性満載の一人芝居から生み出すものは、
平安時代の鬼伝説や江戸時代の人情物、はたまた怪談談義。

この項では平安時代の鬼伝説を中心にお届けします。

鬼伝説を通して人権問題を語ります。

内 容

【内容】 
鬼神茨木~鬼談義~。

平安時代の鬼伝説のお話し。
鬼一族の生き残りである茨木童子を題材にしたもの。
茨木童子は幼い時から鬼の子と罵られ差別されてきたのである。

そして十代半ば頃に酒呑童子という鬼の首領と出会う。
数年後には丹波大江山という山の頂上に鬼一族を築いた酒呑童子、
その副将として茨木童子は奮闘する。
丹波の守り神として崇められていた鬼一族も都の貴族から疎ましがれ、
挙句は追討命令が当時摂関政治をしていた藤原道長から出される。

その陰での立役者は陰陽師安部清明。清明の占いにて追討命令が出されたとされる。
そして天子様(時の天皇)直属の家来、源頼光(みなもとのらいこう)と
その家来の四天王 渡辺綱 坂田金時(金太郎の成長した姿) 卜部末武 碓井貞光
らを従え鬼退治として鬼一族を滅ぼすというお話。

すべての鬼一族が滅ぼされたと思いきや、たった一人かろうじて生き残った副将茨木童子。
その後、復讐を誓うのである。
数年後 数度の嵐で崩壊した都の門とも呼ばれる羅生門(羅城門ともいう)に茨木童子は棲みつき、
都の貴族と武士(もののふ)たちを困惑させるのである。

上意(命令)により四天王の一人である渡辺綱が棲みついた鬼を退散させるため、
羅生門へ行き茨木童子と戦い、見事腕を切り落とすのである。
しかしその後茨木童子は策を練り、切り落とされた腕を取り返しに来るという壮絶な内容。
今回はその腕を取り返しに来る茨木童子と渡辺綱との因縁の対決の話となっている。

【概略】 
鬼とは差別が生み出した当時の象徴のようなものである。
幼き頃に捨て子となった茨木童子は村の大人からも子供からも疎ましがれ
世の中の理不尽に憤慨するのである。

現代の格差やいじめにも繋がることであるが、どんな時代でも弱者が弱者のままであってはならない。
どうにかして立ち向かっていかなければ何も変わらない。
鬼伝説を通じていじめ等のテーマを語っていきます。


進行例

1.簡単な聖山自己紹介
2.三味線のデモンストレーション
3.大江山鬼伝説のお話し
4.演目である鬼神茨木の演奏
5.鬼を通して格差を考える
6.参加型で三味線の面白さを語る
7.最後にもう一度演奏

鬼神茨木⤵ 黒塚⤵

根拠・関連する活動歴

ライブCD 神々の詩に鬼神茨木収録

芸団協関西協議会みのう歳時記にて鬼神茨木演奏

芸団協関西協議会とは⤵
所属団体⇒文楽協会 関西常磐津協会 長唄協会関西支部 大阪三曲協会 上方落語協会 大阪講談協会 俳優協議会 市川会(家元聖山の流派) 当道音楽会 日本舞踊協会関西支部
顧問が故藤本義一師 会長が故人間国宝常磐津一巴太夫師を中心とする団体であり、
聖山は常任幹事としての役員の一人。
現在は芸団協関西と改名して活動中。
 
三味線談義とは日本人がこの先、世界に誇りある日本を示すための一環としての活動である。
日本が将来、世界の国々の中で生き残っていくために必要なことは自国の伝統的文化を見直すことではないでしょうか。
この項では鬼伝説をテーマに人権問題を考えていきます。

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