平常心を養う・武術に見るリスクコントロール

渡辺克敬 わたなべかつゆき

太極拳指導者
鍼灸師

想定する対象者

様々なストレスの下で仕事をなさっている方や、安全管理・危機管理に関係した職種の方。

提供する価値・伝えたい事

日々の生活の中で、毎日いろいろな出来事が起こる。予期せぬトラブルが起きた時に、どのように対処するか? 多くの場合、この時はこう、という各論的な対応では間に合わないものである。そこで毎日の少しずつの鍛錬で意識を改革していくことで、想定外のトラブルが生じた時も、適切な対応ができるようになるものである。武術におけるメンタルな鍛錬方法と、心理学領域の自律訓練法を通して、いわゆる平常心の意義と活用法について知っていただきたい。

内 容

危機管理や安全管理の切り口として、主体となる人間の意識改革がある。非日常的な出来事やトラブルが起きた時に、多くの人はうろたえて日ごろの能力を発揮できないものである。想定内の出来事やマニュアルにある出来事でも、実際の場面では対応できないこともある。その原因の多くは、心のもろさに由来している。それは、数多くの訓練があれば克服できるが、消防官や警察官のような専門職でなければ、非常事態に対して日常的に訓練を積むことは不可能である。

 そこで参考になるのが武術の訓練である。中でも肉体的な訓練ではなく古式太極拳のような呼吸と意識を操作して肉体に作用させる技法である。そうした技術は心理学領域の自律訓練法にも重なる部分がある。
意識を操作してリラックスと集中の良いバランスが取れると、ストレスへの耐性が高くなるものである。普段から、たとえばラジオ体操の代わりにこうした訓練(体操と一種瞑想のようなもの)を行う事で、安全管理に必須の落ち着いた精神力を養うことが可能になるものである。

 こうした話と、日々可能な武術の鍛錬と自律訓練法を体験していただきます。

根拠・関連する活動歴

お母さんのための護身術講座、太極拳指導、自律訓練法指導、などをしています。

私の専門領域は、東洋医学、心理学(特にセルフコントロール)、中国武術、柔術です。治療院の傍ら、太極拳教室や護身術教室、心身操作のワークショップなどを行っています。
特に太極拳は精神的な領域を鍛錬することで、肉体的パフォーマンスを向上させるような技法があります。精神論でない、技術としての意識の操作が鍛錬方法として存在します。そうした技術は安全管理上有益な技術であり、多くの方に知っていただきたいものです。

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