プレス金型 設計・製作の基本

村上英樹 むらかみひでき

金型・部品加工業専門コンサルタント
元 金型技術者の中小企業診断士

想定する対象者

プレス金型製造における次の担当者
・設計担当者
・機械加工担当者
・組み付け担当者・
・トライ担当者
・調達購買担当者

提供する価値・伝えたい事

昨今のプレス金型製造においては、分業化が進み、実務的で横断的なプレス金型の知識を得る機会がなくなっています。また、従来よりOJTによる勘コツ中心の教育が多く、従来のOFF-JTにおいても、実務と直結した理論や知識を得ることが難しくなっています。
そこで、本セミナーでは、現場を実務と行う1年~3年くらいの経験者向けに、エンジニア力を高め、プレス金型の横断的な知識を持っていただくセミナーです。

内 容

1.プレス加工の種類と金型構造
(1)プレス加工の種類
 ① 抜き ② 曲げ ③ 絞り ④ 張り出し ⑤ その他の特殊成形
(2)金型の種類
 ① 単発型 ② 順送型 ③ トランスファー型
(3)プレス機の種類と特徴・違い
(4)プレス金型の構造、部品構成

2.プレス金型製作の知識
(1)金型が完成するまでのプロセス
 工程検討→構造設計→部品設計→加工検討→機械加工→仕上げ→組立→トライ
(2)使用する金属材料の知識
 ① 金型に使用する鋼材
 ② 金型を構成する部品に求められる性能と最適な材料選択
(3)コーティング(表面硬化、潤滑)の選定指針

3.金型をつくる前に検討すべきこと
(1)工程設計で検討すべきこと(品質・コスト・安定性)
(2)構造設計で検討すべきこと(強度・精度・コスト)
(3)部品設計で検討すべきこと(加工性・リードタイム・コスト)

4.加工トラブルを防ぐ、金型設計・製作の留意ポイント
(1)抜き加工で予想されるトラブルと設計段階での留意ポイント
 バリ、反り、ねじれ、キズなどの発生原因と金型での対策
(2)曲げ加工で予想されるトラブルと設計段階での留意ポイント
 割れ、スプリングバック、曲げ角度不良などの発生原因と金型での対策
(3)絞り加工で予想されるトラブルと設計段階での留意ポイント
 割れ、しわ、板厚不均一などの発生原因と金型での対策

5.金型製作に用いる機械とその特徴
(1)マシニング加工
(2)ワイヤーカット加工
(3)平面研磨加工
(4)汎用加工(ラジアルボール盤、汎用旋盤等)
      
6.金型のコスト計算とコスト低減策
(1)金型製作のコスト構造と原価計算のやり方
(2)コスト削減・改善の方向性、事例

根拠・関連する活動歴

2018年、公益社団法人 大阪府工業協会主催で、2/15(受講者25名)と、6/8(受講者9名)の2回、本内容で講師をやらせていただきました。

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