救急医療からみた生と死

鈴木哲司 すずきてつじ

熊野神社 禰宜
日本救急救命士協会 会長

想定する対象者

看護師及び看護職を目指す学生

提供する価値・伝えたい事

365日24時間眠ることのない都内の大学病院附属の高度救命救急センター。そこで繰り広げられることは、決して華やかな場所ではなく、そこに笑いはなく悲しみや涙につつまれた不幸な患者が多く搬送されてきます。

救急看護は、大変やりがいのある仕事です。事件や事故、重病という、ふつうに暮らす人にとっては生涯の一大事が「日常的」に繰り広げられる壮絶な現場です。それをいちいちストレスと感じていれば必要な看護をこなすことはできませんが、だからといって生命に対する感覚を麻痺させてしまえば、自分の命や心に対しても鈍感になってしまいます。 

多忙な看護のお仕事を終え職場でのストレスを発散したいとき、あるいは気の重い、鬱々とした日々が続くようなとき、私たちは「気分転換」と称していろいろなことをします。美味しいものを食べたり、楽しいお酒を飲みに行ったり、温泉に行ったり、趣味に没頭する時間を作ったり、女性なら髪を切ったり、エステに行ったり、友だちとスイーツを食べに行ったりする人もいるかもしれません。ストレス発散法は、ときにより人によりさまざまです。

ストレスとうまく向き合い、自分自身の幸福度を高めることがより良い看護につながります。幸せと何か?多死社会に向けて神道における死生観について解説します。

3年間の看護学生の生活では、実習や大量のレポート作成と大変つらい時期もあったことと思います。この道は、世の中で活躍する看護師さんたちの、全てが通ってきた道です。

その苦労を乗り越えて手にした看護師資格は、愛に満ちた大変やりがいのある職業です。なぜ、看護師を目指したのかという初心を今一度思い起こしてもらい、希望に満ちた心で旅立ってもらいたい。

内 容

・はじめに
・人が死ぬ瞬間
・救命救急センタカーからみる歪んだ現代社会
・多死社会とは?看取り難民。
・幸せと成功の関係
・ナイチンゲールと神道
・神道の死生観
・ストレス解消法
・おわりに

根拠・関連する活動歴

学位:博士(健康情報科学)・救急救命士
熊野神社 禰宜
日本救急救命士協会会長
東日本国際大学健康社会戦略研究所 客員教授

(社会活動)
チーム医療推進協議会 理事
日本診療放射線技師会 理事

(学会活動)
水難学会理事
日本臨床救急医学会評議員

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