海外でのビジネスマネジメントのポイント

臼井冬彦 うすいふゆひこ

北海道大学観光学高等研究センター 客員教授
臼井事務所 代表

想定する対象者

・これから海外進出を考えておられる中小企業の経営者、会社幹部の方々

・海外事業をさらに拡大されようとしておられる経営者、会社幹部の方々

・海外赴任予定者

・新規事業の企画立案者

提供する価値・伝えたい事

少子高齢化が急激に進行する日本の中で完結できる事業運営には、持続的発展の観点から限界があります。そのため、海外進出を真剣に検討し始めた方、これまでも海外での事業運営をしてきたが、さらに拡大したいと考えておられる方、さらにその意を受けて、これから責任者として海外に赴任される方を対象に、海外ビジネスマネジメントのポイントを学びます。

 異文化の中で、異なる商習慣の中で、色々な迷い、悩み、課題があります。それらの悩み、課題について、どの様に対応していくべきかについて、30年にわたる海外とのやり取りの経験を踏まえ、解説していきます。

内 容

・日本人のコミュニケーションスタイル、ビジネス習慣が、海外との取引、海外でのビジネスの現場において、特殊であることを説明し、理解してもらいます。一種の異文化理解の基礎です。

・異文化理解の欠如がもたらしうるトラブル、間違いに関して例を挙げながら説明します。

・海外の事業責任者の役割について考えてみます。海外でのビジネスにおいて、責任者として何が求められるのかを考えます。

・人材マネジメント、チームマネジメントの基本を説明します。

・海外パートナーの考え方。どんな相手が望ましいのか、避けるべきなのかなど、自社とのマッチングで考えるべきことを解説します。

・海外事業をうまく進めるうえでの現地でのサポート、専門家の利用することの重要性を学びます。

・海外での生活で気を付けるポイントを説明します。生活の安定なくして、いい仕事はできません

根拠・関連する活動歴

会社(クボタ)に入社後、機械部門(農業機械、エンジン、建機)の海外部門に配属され、その後、海外留学(ワシントン大学系学修士)を経て、アメリカシリコンバレーで7年半の駐在をするなど、機械系、半導体、システム、ソフトウエア分野で、様々な会社並びに人たちと関わってきました。けんか腰の交渉などもありました。その中で、様々なバックグラウンドを持つ多くの国籍の人たちとやり取りをしてきました。海外子会社の代表者も務めました。

さらに、米国半導体の日本法人に続き、3D CADソフトウエア会社の代表として外資系の会社の幹部として事業運営する中で、中国出張約20回、台湾出張5回など、東アジアでのビジネスも経験してきました。日本のお客さんの海外での事業運営のお手伝いをしたこともありました。

これらの経験の中で、日本でも海外でも通用するマネジメント手法もあれば、日本でしか通用しない手法もあることを学びました。

そういう中で、日本の会社が、主に日本を中心にビジネス展開を図ることで、その潜在力を生かしきれず、中途半端な海外展開になっていることを残念に思っています。少しでも目線を上げ、より大きな果実に結びつく海外事業展開のお役に立てればとの思いです。

 なお、北大の観光学高等研究センターの特任教授時代に、JICAの関係で、エチオピアに3回、延べで1ヶ月半ほどマーケティング関係の仕事をしたこともあります。国立公園のマーケティングプラン作成、現地のスタッフへのマーケティングの教育、指導という役割でした。その経験も含めての海外事業のポイントを私なりにお伝えできればと思います。

Copyright © 株式会社システムブレーン All Rights Reserved.