海外人材の育成

臼井冬彦 うすいふゆひこ

北海道大学観光学高等研究センター 客員教授
臼井事務所 代表

想定する対象者

・海外事業展開を積極的に進めたい会社の経営者、会社幹部の方々

・海外事業展開を積極的に進めたい会社の人事部門

・海外赴任予定者

提供する価値・伝えたい事

海外事業をより積極的に進めたいと考えている会社にとって、最大の課題が人材育成です。持続的に海外事業を展開するためには、海外に派遣されて活躍されている人材の約3倍の人材が国内にいないと継続できないとも言われています。

 長年、海外事業を展開している大手では、それなりに継続的に海外人材を育成する方法を確立しつつある会社もありますが、多くの会社は、手探りの中で、人材育成を手掛けています。

 一時的な場当たり的な対応ではなく、会社として継続的な海外人勢を育成していくためのシステム、方法論を考えるうえで、考えておかなければならないポイントがいくつかあります。

 これらについて、業種、企業規模を超えて、参考となる事例を示しながら、受講者自らが、自社の実情に合わせて模索できることを目指します。

内 容

・海外進出の段階において、必要とされる人材のタイプが異なることを理解します。海外進出のいくつかの段階で必要とされるマネジメント能力、スキル、人材の特性も変わってきます。

・自社が現在、海外進出のどこの段階にいるかをチェックします。そのうえで、自社として、どのような海外人材をどれくらいの規模で育成していかなければならないかを考えます。

・海外人材にとって、必要とされるスキル、能力が何かを考えます。国内での事業展開と比較しながら、共通的なもの、異なるものがあることを学びます。

・海外赴任、もしくは海外事業に関わる前に、学ばなければならないサブジェクトが何なのか、それらがどういう知識、スキルなのかを解説します。

・集合教育、個人の学習以外に、海外で活躍する人材の生活習慣として、日々の暮らしの中で、何を行い、そのスキル、能力、メンタリティを磨いていけるかについて解説します。

根拠・関連する活動歴

会社(クボタ)に入社後、機械部門(農業機械、エンジン、建機)の海外部門に配属されてから約30年間、海外とのビジネスの関連で戦ってきました。輸出業務から始まった海外進出が、その後の海外での事業が、質的にも量的にも大きく変化していくことを経験しました。

その間、海外留学(ワシントン大学系学修士)を経て、アメリカシリコンバレーで7年半の駐在をする中で、機械系、半導体、システム、ソフトウエア分野で、様々な会社並びに人たちと関わってきました。けんか腰の交渉などもありました。その中で、様々なバックグラウンドを持つ多くの国籍の人たちとやり取りをしてきました。海外子会社の代表者も務めました。

さらに、米国半導体の日本法人に続き、3D CADソフトウエア会社の代表として外資系の会社の幹部として事業運営する中で、中国出張約20回、台湾出張5回など、東アジアでのビジネスも経験してきました。日本のお客さんの海外での事業運営のお手伝いをしたこともありました。

これらの経験の中で、事前に準備しておくべきこと、学んでおくべきこと、経験しておくべきことなど、もしくは覚悟しておくべきことなどについても、考えてきました。

熱い思いも重要ですが、それとは別の次元で、海外人材の多様性を考えるとともに、その需要に対し、会社としてどのような教育プログラム、育成プログラムを構築していけるかは、会社にとっての持続性の観点から極めて重要だと考えています。

 企業研修のプログラムとして、過去、自動車部品メーカーで3年、事務機器メーカーで2年、各々、4-6回のシリーズで海外人材育成の教育を行ってきた実績があります。

 この講演では、海外人材としての業務から考えるポイントと、その教育をどうすればいいのかの両面からアプローチします。

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