想定する対象者
〇現場の第一線作業者
〇現業機関の管理者(特に安全や品質担当の方)
〇経営者・本社等の企画部門の方
提供する価値・伝えたい事
安全マネジメントの典型的な方法論としては、「ルール化とその徹底」が挙げられます。これは事故が起こった際の対策として即効性があり、また重要なアプローチです。しかし、それ一本鎗では、安全性の維持・向上には限界があると考えられます。
本講演では、E. Hollnagelの提唱するSafety-I/Safety-IIの概念(安全マネジメントの方法論)を用いて、「ルール化とその徹底(Safety-Iの典型的方法)」の限界を克服する方法論について考えます。具体的にはもう一方のSafety-IIをヒントに、作業者が日々の作業を通して発見・習得できる「うまくいくための工夫・コツ」を職場で共有していくことを通して、受動的なルール順守から脱皮し、現場力向上や予防的安全マネジメントを目指していくアプローチです。なお、安全マネジメントとしては、Safety-IとSafety-IIの両方が重要であるため、最後に、両者のウェイト付けのあり方を「作業と人の違い」をキーワードに提示します。
内 容
1.安全マネジメントの2つの方法論-Safety-IとSafety-II
・Safety-I:事故の原因を分析して、その事故が起こらない対策を立てる
・Safety-II:成功の原因を分析して、成功をより確実にする力を高める
2.これまでの安全マネジメントの王道はSafety-I
・Safety-Iの代表的アプローチは「ルール化とその徹底」
3.「ルール化とその徹底」:大事だが、それだけでは限界がある!
・すべての作業や起こりうる状況をマニュアル化できるのか?
4.Safety-Iの限界をSafety-IIをヒントに克服する!
・キーワード:うまくいくための工夫・コツ(リスクを察知し、ひと手間掛ける)
5.Safety-I/IIを両輪にした今後の安全マネジメント
・両方が大事。ただしSafety-IとSafety-IIのウェイトは、作業と人により異なる








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