想定する対象者
〇現場の第一線作業者
〇現業機関の管理者(特に安全・品質・サービス担当の方)
〇経営者・本社等の企画部門の方
提供する価値・伝えたい事
不安全行動・違反行動(以下、不安全行動等という)は、典型的なヒューマンエラーとは誘発要因も有効対策も異なります。前者は、危ない(あるいは違反)と感じていたが、意図的にその行動を実行した点がヒューマンエラーと異なります。したがって、不安全行動等の対策を考える当たっては、その行動の意図(なぜ意図的にそうしたか)に注目する必要があります。
本講演では、不安全行動等の基本的な発生メカニズムを説明したうえで、その意図の違いから、産業界で典型的にみられる「外圧型」と「手抜き型」という2つの不安全行動等のタイプについて述べます。その上で、両タイプを意識しながら不安全行動等の「対策の基本アプローチ」および「具体的な対策」について事例を用いながら説明します。
また、不安全行動等を誘発する興味深い人間特性として、社会的手抜き(ダブルチェックの限界)、同調行動(他の社員がやっている不安全行動の影響)、割れ窓理論(不安全行動の放置が不安全行動をエスカレートさせる)について述べます。
内 容
1.不安全行動・違反行動のメカニズム
・不安全行動・違反行動のメカニズムと2つのタイプ-外圧型と手抜き型
・タイプによる誘発要因の違い
2.不安全行動・違反行動の対策
・対策の基本アプローチ-動機面と認識面の2つを変える必要
・不安全行動・違反行動の対策とヒューマンエラー対策の基本的な違い
3.不安全行動・違反行動を誘発する興味深い人間特性
・社会的手抜き、同調行動、割れ窓理論
4.不安全行動・違反行動の対策のまとめ
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