想定する対象者
〇現場の第一線作業者
〇現業機関の管理者(特に安全・品質・サービス担当の方)
〇経営者・本社等の企画部門の方
提供する価値・伝えたい事
「突然、火の手が上がったため、人々はパニックになって出口に殺到した」-人々のパニックを示す表現として、わかりやすい例だと思います。一方、海外の例ですが、「地下鉄の車内にじわじわ煙が流れ込んでいるのに、誰も逃げなかった」という報告もあります。人が持つ「正常性バイアス」の例といえます。
本講演では、異常時の人間の心理特性として、一見逆の傾向にみえる「パニック」と「正常性バイアス」について、火災や津波の避難誘導、あるいは作業者の異常時対応などを例に考えます。具体的には、両者の発生メカニズムとそれぞれが発生しやすい条件について、両者の違いに着目してお話しします。その上で、「パニック」と「正常性バイアス」について、その回避のための方策を「事前対策」と「発生してしまった場合の対策」に分けてまとめます。
内 容
1.パニック
・パニックとは何か-事例でみるパニック(火災、地震、… )
・パニックは簡単には起こらない?-パニックが起こる条件とは?
・パニックの対策としては何が大切か(事前対策および起こった時の対策)
2.正常性バイアス
・正常性バイアスとは?-人には「異常な状態」とは感じにくいバイアスがある!
・事例でみる正常性バイアス-津波警報による避難、火災時の煙
・正常性バイアスへの対処方法-オオカミ少年効果を防ぎ同調行動をうまく利用する!
3.パニックと正常性バイアス、結局どうすればよい?
・命の危機を感じなければ、まずは正常性バイアスが働きがち
・パニックについては、まずは発生させない対策が重要








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