「制度と現場をつなぐ防災再設計」
~BCRとBCPを実務に活かす行政書士の視点~

松野芳賢
まつのよしたか

防災・防犯

松野芳賢
まつのよしたか

行政書士 建設業のミカタ™ 行政トラブル対応と改善のアドバイザー
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想定する対象者

本セミナーは、行政職員・自治体の防災担当者、地域の建設業関係者、および防災・復興支援に関わる専門職の方を主な対象としています。

特に以下のような方に最適です。

・BCP(事業継続計画)や災害対応計画を作成・見直したい自治体職員
・防災・減災対策の制度設計や評価指標(BCR)を理解したい方
・公共投資と地域インフラ整備の「現場感」と「数値評価」のギャップに課題を感じている技術者・計画担当者
・「行政の制度」と「現場の実情」をつなぐ中間支援・アドバイザー的役割を担う専門職(行政書士・中小企業診断士・社会保険労務士など)

提供する価値・伝えたい事

このセミナーでは、「制度と現場のズレ」を埋める視点を提供し、防災・復興に関する公共施策が“本当に役立つ形”で機能するためのヒントをお伝えします。

特に以下の価値を提供します。

1.BCR(費用便益比)という評価指標の限界を具体例から理解し、実務での適用における注意点を学べる。
2.BCP(事業継続計画)を形式ではなく“機能するツール”に変える発想と実践知を得られる。
3.現場での災害復興経験をもとにした、「制度を現場で活かす翻訳力」の重要性を実感できる。
4.「現場の声をどう制度設計に反映させるか」「数値にできない価値をどう伝えるか」について考える機会を提供。

行政職員や支援者が、机上の理論にとどまらず“地域住民が本当に安心できる支援体制”をつくるための視座を持つことが、本セミナーの目的です

内 容

■ セミナー内部概略・進行例(90分構成)
1. オープニング(5分)
挨拶・講師紹介(航空自衛隊出身・災害派遣経験・行政書士としての現在の活動)

セミナーの目的とゴール:「制度と現場の“翻訳者”になる視点を共有」

2. パート1:制度と現場のギャップとは何か(15分)
災害現場での実体験紹介(中越・東日本・熊本・能登)

「制度は整っているのに現場が困っている」事例紹介

行政の論理と現場感覚の乖離

3. パート2:BCR(費用便益比)の基礎と実務での課題(20分)
BCRの定義と評価構造(公式・判断基準)

「数値化されない価値」の紹介(住民の安心感、初動対応力など)

現場事例でのBCR誤解(道路整備・用水路の比較)

4. パート3:BCP(事業継続計画)を“生きた計画”にするには(20分)
BCPの基礎と建設業界における現状

現場視点で機能するBCPとは?(紙の計画ではなく、動ける仕組み)

支援事例と工夫(地域企業向けBCP支援の経験共有)

5. パート4:制度と現場をつなぐ支援者の役割(15分)
行政書士としてできること:制度設計の“翻訳者”としての立場

防災・復興・許認可支援などでの連携の重要性

今後の防災再設計の方向性(公共と民間、地域との協働)

6. 質疑応答・ディスカッション(15分)
参加者からの質問に答える(実務的なアドバイスも歓迎)

地域の課題や施策についての意見交換

根拠・関連する活動歴

約28年間、航空自衛隊にて警戒管制員として勤務。航空機の戦術管制や対空警戒、部隊運用に加え、行政文書の作成や他省庁との調整など幅広い行政実務にも従事してきました。

その一方で、中越・東日本・熊本・能登など複数の大規模災害では災害派遣任務にも加わり、現場で「制度と実情のズレ」が引き起こす課題を実感してきました。

現在は行政書士として独立し、千葉県市川市を拠点に建設業者への許可支援・BCP策定支援を展開。制度を使う立場・運用する立場・支援する立場をすべて経験してきたことを強みに、机上ではなく“現場で使える制度”の翻訳と実装を支援しています

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