近年、ノーマライゼーションの理念が広がり、障がいの重度、重複化、多様化、さらには、小・中学校の通常の学級に在籍するLD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒への支援が重要な課題となるなど、障がいのある幼児児童生徒の教育の状況が大きく変化しています。
このような変化に適切に対応していくために、一人ひとりの障がいの実情や教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善または克服するため適切な相談・支援を行う「特別支援教育」を積極的に推進し、障がいのある幼児児童生徒等の自立・社会参加に向けて、生きる力を高める教育を充実していくことが必要です。正しい理解と適切な支援を行うための講演プランをご紹介します。

■目次

大橋広宣  おおはしひろのぶ

フリーライター、ディレクター
映画コメンテーター

LDの挑戦! 算数0点から新聞記者に
~苦手は得意でカバー 個性を伸ばして生きる~

特別支援教育は従来の「障害児教育」を一歩進め、普通学級に在籍する「軽度発達障害」の傾向を持つ児童をも視野に入れた「特別支援教育法」。先生と児童生徒との間だけでなく、家庭と学校、あるいは児童生徒同士が個性を認めあう、幅広い意味での支援教育が現場に求められています。自身も学習障害(LD)であり、さまざまな生きづらさを抱えてきた講師が、当事者からの視点、適切な発達障がい児の受け入れ方について解説します。障がいも個性として捉えて、伸ばすことで、学校だけでなく社会も変化するはずです。

教育・青少年育成

主催者様からの声

ユーモラスを交えながらご自身の経験を話してくださったのでよかったです。聴講された方々に学習障害(LD)についての理解を深めていただくことができました。

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奥山佳恵  おくやまよしえ

俳優/タレント

生きてるだけで100点満点!

生まれてきた次男が「ダウン症」との告知を受け、「これからどうしようと、目の前が真っ白になった」と振り返える奥山佳恵さん。「私にハンディのある子なんて育てられない」と思う気持ちと、「でも、この子は表現できないくらいに可愛い」と思う気持ちが交錯したといいます。それでも、周囲に支えられ、少しずつ成長している次男を見るにつれ、「どんな子であっても認める。その存在を良しとする。その大きさで、心が開く」ということがわかったそうです。障害は特別なことではなく、ありのままでいいよと言える世の中を目指して、実体験からの想いを明るく語ります。

人権・平和

主催者様からの声

とても感動しました!あらためて“命の大切さ”“思いやり”について、考える良い機会になりました。「障がいがある人が生きやすい世の中を作ることが大切」「出生前診断について考えさせられた」等の感想も多く寄せられました。

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木村泰子  きむらやすこ

大阪市立大空小学校 初代校長

10年後の子どもに必要な
「見えない学力」の育て方

講師が初代校長を務めた大阪市立大空小学校は、「すべての子どもの学習権を保障する」という理念のもと、教職員や地域の人たちの協力で設立されました。在任中、発達障害と診断された子、いじめを受けて学校に行けなくなった子など、支援の必要な子がたくさん転校してきましたが、不登校はゼロで、全国学力調査で全国一の県を上回ったこともあるそうです。そのキーワードとなるのが「見えない学力」。「障がい」というフィルターだけでは見えてこない、この「見えない学力」を伸ばし、すべての子どもの学びを保証するために、何をすべきかを考えていきます。

教育・青少年育成

主催者様からの声

子供主体、子供の目線に立った教育や学校のあり方について、新たな考え方や活動について具体的に話され、示唆に富んだ講演でありました。3年ぶりの対面による講演会でもあり、講師の熱意がよく伝わり、得るものが大きかったです。

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笹森理絵  ささもりりえ

精神保健福祉士・睡眠健康指導士上級
神戸市ピアカウンセラー 発達障害ダイバーシティサポーター®

育つ力と育てる力
~ 私と三人息子は発達障害です ~

自身も32歳の時に発達障害の診断を受け、「3人息子が全て発達障がい児」という笹森理絵さん。「イジメにあったり、学校や病院での無理解に泣いたり」と大変なこともありましたが、「わが子の意外な反応に思わず笑っちゃったり」するなどと変化に富んだ日々を過ごしているそうです。当事者・保護者・支援者の視点から、子どもと大人の発達障害の特性についての日常生活での事例を、オリジナル画像を使用しながら挙げていき、その通訳と解説をして対応のヒントをお話しいたします。

教育・青少年育成 人権・平和

主催者様からの声

発達障がいの家族がおられる方など、このテーマは大変関心度が高く、108人の定員のところ、約190人の応募がありました。笹森さんのご講演は、まさに当事者、保護者、支援者の立場からわかりやすくお話しいただき、アンケートの結果を見ても大変評価が高かったです。

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南雲明彦  なぐもあきひこ

明蓬館(めいほうかん)高等学校 共育コーディネーター

子どもたちのSOSを見逃さない
~学習障害から考える未来~

講師の南雲明彦さんは、21歳の時にLD(学習障害)の1つであるディスレクシア(読み書き障害)と診断され、高校時代より不登校、引きこもり、うつ病など、さまざまな経験をしました。学生時代は大人にSOSの出し方がわからず、一人で絶望した時期もあったそうです。子どもたちは何らかの形で大人にSOSを出していますが、SOSの出し方がわからない子や出しているのに気づいてもらえない子もいます。子どもが安心してSOSを出せ、そのSOSを大人が見逃さないために何ができるのか、聴講者の皆さんと一緒に考えていきます。

教育・青少年育成 人権・平和 福祉・介護

主催者様からの声

机上論でない実体験に基づいたお話は多くの気づきと理解を得ることことができました。また、障がいを持たない子どもをもつ保護者や教育関係者にとっても十分価値のあるお話でした。

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東田愛子  ひがしだあいこ

発達障害当事者 アスパラガスの会スタッフ

当事者としての体験から
教育現場での合理的配慮に求めるもの

発達障害である自閉症スペクトラム障害とADHDの診断を受け、『障害を強みに変換する』ことをモットーに当事者の立場から発達障害への理解を広める活動を行っている東田愛子さん。自身の体験と現在学校に通っておられる児童・生徒からのインタビューをもとに、発達障害のお子さんの1日のモデルケースを作成。そのモデルケースから教育現場で合理的配慮に導くにはどうすればいいかを一緒に考えていきます。また、実際の教育現場で起こっている合理的配慮に関することもお伝えします。

教育・青少年育成 福祉・介護

主催者様からの声

大変よいご講演で満足しております。講演への参加者数も、アンケートによる反応も大変よいものでした。ご講演では、終始聴衆を飽きさせず、「厳しい」内容であっても、明るく、しかし現実についてはしっかり伝えるという感じで、聴衆は講師の話に集中しておりました。講演後の質問も、講師のご意向で質問カードによる質問になりましたが、大変多くの質問やコメントが寄せられ、講演に対する関心の深さが読み取れました。

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堀内祐子  ほりうちゆうこ

自閉症スペクトラム支援士 特別支援士 傾聴心理士

子どもを理解する力
~4人の発達障害の子育てから学んだこと~

発達障害(アスペルガー症候群、ADHD、LD)を持つ4人の子どもを育てている堀内祐子さん。大きく性格の違う4人の子どもたちを育てながら、発達障害についての勉強を続け、現在は自閉症スペクトラム支援士、特別支援士として活躍しています。本講演では、これまでの経緯を振り返りながら、苦労と驚きの連続であった子育てで培ったさまざまな「工夫」と「スキル」をお伝えします。子育てに迷い、悩み、苦労されているお母さんやお父さんから多くの反響をいただいています。

人権・平和

主催者様からの声

今年は発達障がいを持つお子様の保護者やその支援者を中心に受講者を想定しており、講師の実体験からくる講演に、「あ~!なるほど。」「このように対応すればいいのか。」など、講師のパワフルで説得力のある話に勇気づけられたといった声が多くあがりました。

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松本 純  まつもとじゅん

親業訓練インストラクター
コミュニケーショントレーナー

これって発達障がい?それとも個性?
~グレーゾーンな子どもとのコミュニケーション~

特別支援が始まっても、現場の先生も保護者も地域の人もまだまだ発達障がいへの理解がなく、子どもたちが苦しんでいます。「発達障がい」という言葉が知られていなかった頃から、ADHDの長男を育て、周囲の無理解と戦ってきた松本 純さん。今では息子さんも40歳となり、障がいを抱えながらも引きこもりにもならず、健康に過ごしているそうです。現在の息子さんがあるのは、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン氏によって考案されたコミュニケーション法「ゴートン・メソッド」に出会ったからだそうです。講演では、このゴートン・メソッドを中心に、発達障がいを持つ子供たちの気持ちを尊重したコミュニケーション方法を実践的に伝授します。

コミュニケーション 教育・青少年育成 地域活性 顧客満足・クレーム対応

主催者様からの声

主に保育士対象で、他も福祉に携わる者が聴かせていただき、弱者とかかわることの多い職場のため、話し方や聴き方などとても参考になり、すぐ役立てられそうな内容でした。

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室山哲也  むろやまてつや

日本科学技術ジャーナリスト会議会長
元 NHK解説主幹

ジャーナリスト夫婦奮戦記
「自閉症児の子育てから学んだこと」

現在30歳の自閉症の娘を持つ室山哲也さん。子育てをどのように行い、どのような課題に直面し、乗り越えてきたか、その秘訣にについて、親の立場からリアルに語ります。講演では、夫婦揃って登壇。「夫」は、NHKの科学ジャーナリストとしての立場から最先端の脳科学について、「妻」はコロンビア大学大学院で学んだ国際的視野と一主婦としての生々しい子育てのプロセスについて語ります。「夫」と「妻」、2つの異なる視点で、立体的な子育てのノウハウが満載です。

その他ビジネストピック IT・インターネット 環境問題 教育・青少年育成

主催者様からの声

盛況裏に終了しました。欲張りなオーダーをしたがお話は大変わかりやすく、皆から好評でした。

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湯浅正太  ゆあさしょうた

一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事 作家 小児科医

子どもの心を育てよう!

子どもの心の育て方を伝えたいーー。学校で生きる勇気がもてない子ども。気持ちをコントロールすることが苦手な子ども。どんな子どもたちも、これからの時代を生き抜かなければなりません。それには、お互いの個性/違いを認め合い、共に支え合う、豊かな心が必要です。さまざまな障がいの子どもたちの支援に携わってきた小児科医としての経験、そして子どもの心を言葉で表現できる作家としての経験をもとに、子どもの心の育て方をお伝えします。小児科医・作家だからこそ伝えられるものがあります。

教育・青少年育成 メンタルヘルス

主催者様からの声

先生のお言葉は優しく、さまざまな障がい児を持つ保護者の方々の心にしみた内容だったと思います。ありがとうございました。

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米澤好史  よねざわよしふみ

和歌山大学教育学部 心理学教室 教授 学校心理士スーパーバイザー・ガイダンスカウンセラー
臨床発達心理士スーパーバイザー・上級教育カウンセラー

愛着障害と発達障害の理解と
愛着の問題を抱えるこどもへの支援

臨床発達心理士としての経験をもとに、こどもの愛着障害、発達障害、学習障害などの問題に取り組む実践から得た支援方法を伝えます。愛着障害、愛着の問題を持つこどもの見極めのポイントや愛着修復プログラムによる支援、及び特に自閉傾向と愛着障害を併せ持つこどものパニック的攻撃行動への支援も含めた感情コントロール支援援する方法など、具体的に解説していきます。

教育・青少年育成 防災・防犯

主催者様からの声

米澤先生の講演は、豊富な具体例をもとに理論と対処法もセットで教えていただける点がとても良いと考えられます。また「愛着障害」についてこれほど明確に語っていただける方はほかにないので、ぜひ米澤先生の講演をたくさんの教職員や保護者に聞いていただきたいです。

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