建築用語から文化が見える

小川治郎 おがわじろう

建築家

提供する価値・伝えたい事

「子はカスガイ」等の言葉は建築用語から生まれました。そして、何気なく使っている日常用語(例えば、「屋根」「ランマ」「床の間」など)には、深い意味や建築が成り立つ時代背景があるのです。
こうした用語の意味を知ることで、建築への興味や関心が湧いてくれることを願っています。

内 容

・「床」と書いて「とこ」とか「ゆか」という読み方をしますが、意味は全く違ってきます。「とこ」は「ぬかどこ」「苗どこ」「寝どこ」など、“寝るところ”を意味しています。「床の間」とは、誰かが寝ているところ、という意味です。誰でしょうか。
・「ランマ」は「欄間」と書きます。門構えに東とあるのは、門つまる入り口に太陽がさすことを願っています。これは、新橋のランチも「欄」を使っています。つまり「欄間」は、太陽=神の通り道だったと考えられます。
・「室」と書いて「むろ」とも読みます。この字が変化すると「屋」となります。これらの変化は、とてもおもしろい。
「数寄屋造り」とはどういうものか。→現代数寄屋
・普段使っている「イスとテーブル」ということば。おかしくないですか? 「イスと机」ならOK。あるいは、「チェアーとテーブル」ならいいけど、和洋折衷です。何故?

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