可能性への挑戦

舞の海秀平 まいのうみしゅうへい

NHK大相撲解説者

想定する対象者

一般市民の方々
労働組合 若手組合員、中堅組合員の方々
管理職、経営者の方々
ビジネスパーソン

内 容

●相撲界の話
今の新弟子は、親が「きつかったらかえってきなさい」と言うので1年で、1ヶ月で、1日でやめる。
一人の関取に3人の付き人が世話をやく。お風呂に入るときは身体の背中や前を洗う人、腕を洗う人、足を洗う人がいて、新人は足から洗う。一番早く起きて一番最後に朝食にありつける。
給料は10両〇〇万、幕内で〇〇万、小結で〇〇万、大関で〇〇万、横綱で〇〇万、優勝金は〇〇万ですが、
相撲取りは何の保証もないのです。怪我をしたり、やめて親方になる人はいいけど、親方になれない場合はその後の保証はないのです。

●引退を決めた経緯とタレント活動
相撲協会に残るには部屋付きの親方になる道もあるが、その期間は2年、その後を考えると生活ができない。
生活出来る方法は体一つでできるタレント活動しかなかった。
帝京大学の講師の誘いがあり、受けると、週1回の講義90分、お相撲の歴史や文化を話す。そんなとき、NHKから相撲の解説をしないかと言われる。解説をする人は実績のある方や親方をやめた方がなるのだが、舞の海はまだ若くて偉そうなことは言えないが、楽しく話していただければいいですと言われ引き受け、向こう正面の解説をする。
ドラマにも出演、NHK「新撰組」にも出ました。

●力士になったときのエピソード
小学校~大学まで周りの意見でレールに乗って歩んできたが、相撲仲間の死をきっかけに「人生は一回きり」という想いが強くなり、プロを目指す勇気が湧いてきた。
大学のとき高校教師に内定していたが、どうしても相撲取りになりたい。母親に相撲取りになることを反対され、親子の縁を切ると言われたが、自分の進路を決めるのは自分だ。母親にはいつかわかってもらえるだろうと思った。
173センチ以上の身長が条件ながら、大学の実績があるから入門は許されると思ったが、甘かった。身長は168センチしかない。出羽の海部屋の新弟子検査の時、ビン漬け油を丸めて髪の毛で隠してやったが不合格。でもどうしてもなりたい。その後再度挑戦。頭にシリコンを入れる手術をする。入門後、相撲界は大型力士ばかり、小型力士との対戦は経験がないため、とんとん拍子で幕内に。

●小が大に勝つ。力士になってからのエピソード
佐田の山親方が舞の海の親方で、前に出て力をつけるやり方より好きなやり方でしていいと言われ、作戦を練る。曙関と練習ではひとつきでひっくり返る。曙関の欠点は足。本番まではビデオ研究。初めて曙と対戦したとき練習では見せなかった秘策をやる、横へ飛ぶ作戦でいく。
相撲はスポーツというより伝統文化、しこを踏んだり、塩をまいたり、手を合わせたりする事はいろんな意味がある。

(当社講演レポートより)

スタッフからのコメント

DVD10分+講演60分+質疑応答
「いろんな角度から考えること」
「自分の人生を振り返って、どうして自分の夢を叶えて行けたか、
と考えると、<何かやり方があるんじゃないか?>とどんな時も考え続けたこと。
またそれに対する挑戦をし続けたことにあると思います。」

・・・話しぶりも相撲取りの従来のイメージよりも快活で聞き易く、所々に笑いも起こっており終始和やかなムードで好評です。”これから話すことも勉強していきたい”と前向きに言われるほど、好感持てる講師のお一人です。 (労組担当)

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