家族関係を良くする家づくり
~子どもの人間力、社会性、コミュニケーション能力を育てる住環境~

横山彰人 よこやまあきと

株式会社横山彰人建築設計事務所 代表取締役

提供する価値・伝えたい事

現在子どもが直面している様々な問題は、大人の側の問題が多分にあります。特に「親」の責任が問われます。子どもに一番欠落しているといわれる人間性、社会性、言語能力は学校や孤立した子供部屋では育ちません。
どんな子どもが社会に出て伸びるのか、そのためには親はどんな接し方をすべきか。住まいにおける子育て空間のあるべき形など、明快な答えを持っている親はほとんどいないでしょう。

全ての子どもに共通する理想の子ども部屋などありません。パソコン、携帯、テレビ、ビデオ、ゲームなど、面白いもの楽しいものがふんだんにある子ども部屋は、容易に密室化します。そのため、親と子のコミュニケーションや家族の団らんが希薄になっています。
情報化社会は産業も社会も大きく変わりましたが、中でも激変したのは子育ての環境だといいます。一日の大半の時間を過ごす住宅において、子どもが0歳から5歳、思春期において、親がどんな住環境を与えることが出来るかによって、子どもは大きな影響を受けます。子ども部屋を与える頃になって、自立やしつけをしようとしても、もう遅いのです。
そのことは、ここ数年の脳科学や精神医学のめざましい進化によって明らかにされています。子どもが豊かな人間性、社会性、コミュニケーション能力を身につけるためには、どんな家族空間(間取り)がいいのか、図面や事例を紹介しながら考えていきます。

内 容

1.子どもに、いつ頃、どんな時、どんな形の子ども部屋を与えればよいか。
・子ども部屋の混乱の背景を中心に解説

2.現在、最もポピュラーな、2LDK、3LDKの間取りと昭和30年頃の「間取り」を比較
・「間取り」や「住環境」がどう変わったか、特に子ども部屋を中心に考察。

3.家族崩壊の極みは犯罪者を生む
・犯罪者の「間取り」から見えてくる、共通する「家族関係」と「間取り」、そして「子ども部屋」

4.産業構造の変化に伴い、最も大きく変わったのが子育て環境
・子どもにどんなことが起きつつあるのかを考える。
最近の少年犯罪や子どもの異常行動は、家族的に恵まれた普通の子供や勉強のよく出来る子どもも多い。
脳科学の視点から、「心と体と脳のアンバランスが大きな要因である」と解明された。そのバランスとは何かを考える。

5.子ども部屋を考えることは、家族関係を見直し、夫婦の関係も見直すこと。
・自立を促す子ども部屋の共通性を家族の側から考える。

6.子どもの人間力、社会性、コミュニケーション能力を育てる住環境

7.様々な家族空間、子ども部屋の事例をみながら理想に近い子育て空間を考える。

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