受験生の親の意識改革こそが子供を変える

森園拓也 もりぞのたくや

受験学習コンサルタント
進学塾フィールドアトラクションズ塾長

提供する価値・伝えたい事

中学受験への関心は、年々エスカレートしています。
公教育が揺れ動く中、まさに「教育」は、「与えられるもの」から「保護者が厳しい目で選ぶもの」に変貌を遂げた時代になったといっても過言ではないでしょう。
しかし、中学受験を成功させるための学習は、量・質ともに大変厳しいものがあり、受験が原因で、心身症までを引き起こすケースまであります。さらに受験を、「勝負」や「ギャンブル」のように扱い、有名校に合格した子供を「勝者」と呼び、有名校に合格した生徒数を○○勝と数え、子どもの能力をまだ未発達な年齢で決めつけてしまうことも多く、それが子供の心をどんなに傷つけるかは計り知れません。
ただ、親と教師、子供を取り巻く大人が子供をしっかりサポートし、子どもとともに成長することを厭わなければ、「目的を持ってその他達成のためにがんばった」という経験は、何物にも代えがたい生きる力になります。
そういった意味で、現代は「教育」に対して、親のあり方、考え方が問われている時代でもあると言えるでしょう。
中学受験へ向けての学習は、子供の心を明らかに成長させます。それは、「目標に向かってがんばる」という経験が、まさに生きる力そのものであるからに他なりません。スポーツなどではそれが美化され、誰もが認めるところですが、勉強となると、悲壮感やデメリットばかりが強調されることが多いようです。
私は、この講演を通して、子供に目標を持たせ、それを達成すべくがんばることの素晴らしさを説くと同時に、そのためには、受験生を取り巻く大人、特に保護者と講師が子どもと一緒に成長しなければならないということをお話したいと思います。大人の成長なくして子供の成長はあり得ない。受験が子供の心の大きな成長のきっかけとなるような「良い受験」をプロデュースしていく上での心構えやノウハウを塾講師としての二十数年の経験を活かし、お話ができればと思います。

内 容

1.中学受験のメリットデメリット
中学受験を目指すにあたって、私立中学のメリット、中高一貫都立についてなどを施設、大学合格実績、環境、そして受験勉強など、様々な観点から分析します。
(1)近年の中学受験事情
(2)なぜ中学受験か?
(3)それなりの覚悟が必要な中学受験

2.伸びる学習法
子どもの能力を伸ばすには「やり方」があります。「伸びない」子の症例を挙げ、分類し、その対処法を示します。ご家庭で保護者の方がちょっと発想を変えるだけで実行できるノウハウを体験談を交えてご説明します。
(1)楽観的な子ほど伸びる
(2)良い子ほどハマってしまいやすい「お絵かき学習法」
(3)頭のいい子ほど多い、「スケルトン答案」
(4)「ヴィジュアル解答法」で「頭で考える」から紙の上で考える勉強へ
(5)子供の可能性を一気に広げる洗脳術
*体験談第一話「S君の場合」…受験勉強を目指す過程で、お母さんが無くなってしまったにもかかわらず第一志望の学校に合格できた子の話です。

3.目的意識の大切さ
受験をさせるには、きちんとした目標を定めることが不可欠です。「成績が上がるようなら受験させる」といった考え方では、大変な受験勉強を乗り切ることができません。そして、保護者がしっかり併願作戦を立てること。もし第一志望の学校に不合格になったとしても、「受験して良かった」と思えるような併願作戦の立て方や、その大切さを、体験談を交えてお話します。
*体験談第二話「N君の場合」…中学受験に失敗し、登校拒否になってしまった子が立ち直った話です。

4.ストレスプレッシャーのススメ
受験にはストレスプレッシャーがつきもの。でも考えてみたら、生きていくにも、何をするにも、自分の思い通りのことをしたいならストレスプレッシャーはついて回ります。つまり、ストレスプレッシャーに立ち向かえる力を養うことは、「生きる力」を養うことに他なりません。そんな受験勉強をさせていく中で、保護者が気をつけていかなければならないことなどを体験談を交えてお話します。
(1)逃げ癖は負け癖
(2)受験生が出す黄色信号・赤信号
(3)お母さんがしてはいけない「悪の十戒」
(4)黄色信号・赤信号を出してしまった子をどう救うか?
*体験談第三話「Kさんの場合」…受験勉強のストレスなどで、心身症を患い、円形脱毛症になってしまった子の話。ある簡単なきっかけ作りで、心身症はぴったりと治り、志望校に合格しました。

Copyright © 株式会社システムブレーン All Rights Reserved.