事業承継をうまくすすめる為に

木越和夫 きごしかずお

有限会社せいわ箸店 会長

提供する価値・伝えたい事

昭和の高度成長時代に事業を起こした社長がそろそろ事業を承継させる時代に来た。中小企業の場合は息子に譲るのが一般的である。時期をまちがえると、やり方をまちがえると取り返しのつかないことになる。
会社も親子関係も揉めることなくスムーズにし継承したいものです。

内 容

■継ぐ人に
1.人間関係の基本、躾三原則を身につけること。
  1.時を守る 2.礼儀 3.後始末
2.特に朝早く出社すること(一番早く出社)。
3.親の悪口、社員の悪口、他社の悪口は決して言わないこと。
4.各種団体のつきあいは、ほどほどにすること。家族、社員から「又○○」と陰口を言われないこと。
5.親と継承についてしっかり話し合い、時期を明確化すること。

イ.親の七光りを利用すること。
ロ.社員は○□△を求めている。○円満に、□安定した経営、そして△少し変化して欲しい。
ハ.親を乗り越えたい、大切な志です。親を乗り越えるとは○を×にすることではない。○を◎にすること。前社長の経営を先ず受け入れること。
ニ.親が育てた先輩社員から教えてもらい、学ぶこと。
ホ.継いだ後も積極的に指導、アドバイスを求めること。

■継がす人に
1.息子には早い時期に承継して欲しいことを告げ、自覚させること。
2.税に関することは、会計事務所のアドバイスを受け、任せること。相続税で揉め、兄弟ゲンカにより会社を潰すような事のないように突然の不幸にも対処できるようにしておくこと。
3.息子の欠点を補う社員を育てること。又、息子の足を引っ張る危険性のある古い社員は退職させておくか、同時にさせること。
4.出来れば相談役とか会長職にとどまらず、自らの経験を生かせる新会社を設立するか、分社し、その会社の社長になる。
5.特に失敗談を話し、失敗の原因を教えること。又、人間は情で動くことを体験を通じて学ばせること。

イ.継承後もどんどんアドバイス、指導をして下さい。長年培ったノウハウは伝えて下さい。しかし、「したか」と確認はしない。すると命令になります。やるかやらないかは現社長、幹部が判断すること。
ロ.人前では息子をほめて下さい。「自分より優れている」とほめて下さい。人は協力します。
ハ.前社員からの相談、苦情は一切受けない。
ニ.余った時間、カルチャー教室などに顔を出し、趣味と友をつくること。
ホ.月一度は息子と会社のことについて話し合うこと。

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