“オール1先生”からのメッセージ
~子どもは、夢・目標があれば変われるんだ!~

宮本延春 みやもとまさはる

エッセイスト、元 高校教諭、作家

想定する対象者

子どもの教育に関わる皆様

提供する価値・伝えたい事

■夢・目標をもつことの大切さ 
子どもにとって、夢・目標を持つ事が大きな意味を持つ。たとえ、ささやかな目標やばかげた夢に見えたとしても、子ども自身にとって価値のある夢であれば、見つけただけでも素晴らしい。その目標に向かって努力することこそが尊い。そして、目標を達成させる為の努力こそが“学ぶ”という行為そのもの。

■出来ない子はいない
基本的に、「勉強しなさい」だけでは勉強できない。大切なのは、その子に適した学習方法を「知っている」のか「知らない」のかです。出来ない子はいません。ダメな子もいません。時間が必要な子がいるだけです。正しい方法で一定量をこなせば、必ず成長します。

■自己肯定感
いじめをしない子、ルールを守れる子、つまづいても頑張れる子は、自分に自信がある子どもです。そしてこの自信は、その子の自尊心に基づいています。この自尊心を育むために配慮すべきことをお伝えいたします。

内 容

私の経験を背景に、思うところをお話しいたします。

小学生の低学年からいじめが始まり、学校嫌いが勉強嫌いにつながり、中学ではオール1となりました。中学卒業時の学力は、漢字は名前しか書けず、数学は九九が2の段までしか言えず、英語の単語はBOOKだけしか知りませんでした。中卒で見習い大工として働き始めますが、16才で母と、18才で父と死別します。私は養子で血縁関係は無く、兄弟も無く、親戚付き合いも無く、天涯孤独となりました。1ヵ月の生活費が13円という極貧の生活をするなか、ある建設会社で働きはじめました。

この心ある親方のおかげで、私の中に変化が生まれました。それは、大切にしてくれることで、親方を大切にしたい、恩を返したい、という思いです。

この会社で私は、感謝する気持ちを学び、働く喜びを知りました。

そして、23才のときアインシュタインロマンというテレビ番組を見たのをきっかけに、物理学に興味を持ち、親方の応援もあって夜間定時制高校へ進学し、名古屋大学に合格し、大学院まで進み、思うところあって母校の教師となりました。

現在は、自閉症の次男をケアしながら、講演や執筆を行っています。

ときおり「なぜオール1で九九も言えない人が、そんなに頑張れたのですか?」という質問を頂きます。講演当日では、なぜ頑張ることができたのか、その理由もお話しさせて頂きます。

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