自己肯定感を育もう ~子育ては自分育て~

宮本延春 みやもとまさはる

エッセイスト、元 高校教諭、作家

想定する対象者

子育てされる全ての方へ

誰もがはじめから立派な親ではありません。子どもが3歳ならば、親年齢も3歳。子どもの人生経験と、親年齢は同じです。だから当然、親として成長する過程では、迷うこともあれば、戸惑うこともあります。

提供する価値・伝えたい事

人の目というものは、見つめたものが拡大して、大きく見えてくるものです。また、同じことばかり見ていると、欠点や短所ばかりが目立つように感じるものです。
ときには別の子と比較して、心配してしまうこともあると思いますが、あせる必要はありません。
適度に手を抜き、休みながら進まなくては、毎日レッドゾーンで走っていると、親も子も心が擦り切れてしまいます。
この講演会では、ちょっと休憩という雰囲気の中、忘れてしまいがちな家族の有り難さや、感謝の心をちょっと思い出して、子育てに対して余裕を持ってもらえたらと思っております。
マニュアルのない子育てだからこそ、不安に思うこともありますが、子どもは自分自身で育つ力をちゃんと持っています。
あとは、ちょっとしたコツや、心構えを知っておくだけで、ずいぶんと楽になるはずです。

「育ては自分育て」と言いますが、親が十人十色ならば、子も十人十色、一人として同じ人がいないように、ひとつとして同じ子育てはありません。あなただけの子育てができるよう、親として楽しく、自分も育てられると素敵ですね。

内 容

私自身が経験してきた、「子ども」「親」「先生」という立場から得てきたこと、感じてきたことを中心に、保護者のみなさまが元気になる話をさせていただきます。

私は、生まれてすぐに養子に出され、血縁関係のない家庭で育ちました。
母は愛情深い人でしたが、父は立派な反面教師でした。
そんな父から学んだことは「子どもに対して、してはいけないこと」、そして母から受け取ったものは「自己肯定感の礎」でした。

小学校にあがるといじめが始まり、これが原因で学校嫌いになり、中学ではオール1となりました。
高校へは進学できず働き始めますが、16才で母を、18才で父を亡くして天涯孤独となり、1ヵ月の生活費が13円という極貧の生活を経験するなか、23才のときあることをきっかけに、物理学に興味を持ち、夜間定時制高校へ通いはじめ、名古屋大学に進学し、大学院まで進んだあと、思うところあって母校の教師となりました。

なぜ九九も言えなかった私が、大学進学を決意して頑張ることができたのか、その大きな要因のひとつは「母から受け取った礎」でした。
我が子が頑張るときに頑張れるかどうか、それは自己肯定感に大きく左右されます。では、どうすればそれを育むことができるのか、詳しく、そして楽しく飽きさせることなくユーモアたっぷりにお伝えいたします。

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