絵本から伝える情報モラル

永坂武城 ながさかたけき

一般社団法人 情報教育研究所 代表理事

内 容

情報モラルを教える際、携帯電話所持の有無やインターネットの利用時間差によって理解度に差が出ます。そんな時は、携帯電話やネット世界に特化せずに教えることも一つの有効な方法となります。
情報教育研究所では、本を読みながら子供がイメージできる事柄から題材やヒントをもらい教えてあげると、子どもは理解をしやすくなります。
低学年、中学年、高学年、それぞれの年齢に応じた絵本を使った授業案を紹介いたします。


低学年(1.2年生)  「ともだちはなにをしているのかな?」

・電話でもメールでも「相手には相手の都合があり、直ぐに返事をもらえるとは限らない」
・受け取る側も、相手の気持ちも考えることが大切である。
送る側、受け取る側双方の気持ちを、自分に置き換えて考えさせることを目的とし、この学習テーマを喚起させるために絵本を使用します。


中学年(3.4年生)  「目玉焼き事件はなぜ起きたのか!」

・仲のよい友だちでも自分と違う考え方の人がいる
・友だちの考え方を受け入れよう
・文字や言葉だけでは、気持ちの全部は伝わらない 大切なことは顔を見て伝えよう

誰もが経験のある「ケンカ」を通じ、その時の気持ちを振り返ることで客観的に人の気持ちを考え、相手の考え方を受け入れる必要性を学び、情報モラルの土台となる「基本の心」を育みます。


高学年(5.6年生)  

毎年5年生のカツオ君ですが、サザエさんが創刊されてから年齢を重ねたとしたら・・・
何と!タラちゃんは今年67歳になります。この意外性を入り口として調べ学習の注意点を学びます。
インターネットで調べ学習をする際どのようにしたら情報を得ることが出来るようになるのか、また、正しい情報の見分け方、インターネット上にある情報の活用方法を学習テーマとします。


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“子どもが主役になれる授業を”

私たちは、専門用語を使わず、子どもたちの身近に起こりそうなできごとをストーリーにして授業を行っています。日常生活にリンクさせることによって、子どもが授業の主役になり、状況・背景・その時の気持ちまでも自分のこととして考えることができるのです。

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