当たり前の有難さに気づくZENの教え
~“今を生きる”ことで心が満たされる幸せ~

泰丘良玄 やすおかりょうげん

禅宗 臨済宗妙心寺派 寶雲山泰岳寺 副住職

提供する価値・伝えたい事

ありがとうの反対の言葉は、当たり前とも言われています。
そして、この反語関係にある“当たり前”の“有難さ”に気づくことが、仏教、そして禅の醍醐味であります。
忙しい日常生活を過ごしていると、今の自分の仕事、環境、そして生きていることを当たり前と勘違いしてしまう。そして人はどうしても“慣れ”てしまう生き物であるため、これは仕方のないことでもある。であるからこそ、誰にでも訪れてしまうからこそ、自分をしっかりと見つめ直す機会を設け、自分自身を改めて俯瞰、客観視して、自分の心の状態を見つめ直してあげることが大切です。
「忙しい」と言う字は、まさに心を亡くすと書きます。あたふたと忙しい日々を送っていると、心ここにあらず、自らの心を亡くしてしまって、それが悩みや苦しみ、ストレスの原因となってしまいます。

禅では、坐禅をしたり、掃除をしたり、お経を読んだりすることで、自分自身の心をしっかりと見つめ直します。
そして自分の波立った心の状態を静め、一旦は平穏に保つことで、改めてどんな事態にも対応できるように、臨機応変に自由自在に対応できるようにします。

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