写真を撮るということ

柏倉陽介 かしわくらようすけ

ネイチャーフォトグラファー

想定する対象者

全年齢

提供する価値・伝えたい事

人の心に「届く」写真とは、人の心を「動かす」写真とはどのようなものか?

内 容

独学で写真を学び始めたのは、雑誌の編集者をしている頃でした。自然を対象とした取材が多く、日本アルプスを巡ったり南の島にシーカヤックで向かったりと、まるで旅をするような日々。しかし、ただ綺麗な景色を繰り返し巡る取材にも飽き始め、次第に取材現場の横で起きている気候変動に気づいていくようになりました。南米パタゴニアで眺めた眩い星空や風に吹かれるワタスゲ群。一方でそれらと同じ時代に別の地域では森林が減少し、氷河が後退していくと言う現実。その頃、環境保全の取材中にオランウータンの保護施設と偶然出会い、そこに滞在しながら写真を撮ることを決めました。撮影する被写体は風景から動物、人物まで広がり、さまざまな出会いから撮影方法も変化していきました。写真が国連気候変動枠組条約締約国会議や世界大都市気候先導グループ会議などに展示され、国内外で認知されるようになった時期から自然写真の教室を始めました。カメラをシンプルに操作することの大切さ、歳月と共に変わる視点の不思議などを話しながら、参加した方々に世界中の被写体を観て感じてもらうことができる。これが私にとってとても貴重な時間となっています。今では多くの人々がカメラ機能のついたスマートフォンを携帯し、世の中にはこれでもかというほどの絶景写真があふれるようになりました。その結果、多くの人が見たい景色とは何か、どんな写真が人の心に届くのかを考えることも多くなりました。そうした時代の最中で、変わること、変わらないことを写真の力を借りてお話しできればと考えています。

根拠・関連する活動歴

写真教室の開催経験は多数あり、トークショー形式のものはメーカー主催や「CP+」等のイベントで何度も行なっていますが、講演会と言う形式でお話しすることは新たなチャレンジとなります。

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