脳科学から知るヒューマンエラーとその対策
~ヒューマンエラーを脳から理解する~

水戸くみる みとくみる

神経心理カウンセラー

想定する対象者

建築現場やガソリンスタンド、運送業、医療従事者、介護従事者等の安全に留意することが求められる分野の経営者の方や現場で働く方々

提供する価値・伝えたい事

ヒューマンエラー(ケアレスミス)を防ぐために指差しや点呼が重要であるといったことは、すでに重々承知のことと思われます。しかしながら、「重々承知」ゆえに、その重要性はかえって顧みられず、おろそかにされているのではないかと危惧されるところです。
 近年、ヒューマンエラー(ケアレスミス)がなぜ生じるのか、そのメカニズムについて脳科学や心理学からエビデンスを見つけることができます。
本講演では、それらの知見について動画を交えつつ、わかりやすく説明を行っていきます。なぜヒューマンエラーが起こるのかの原点に返り、安全確認の重要性について理解を深めていただきたいと思います。

内 容

【概要】
 私たちは自分が思っているほど、目の前のことに注意を払っていません。思い違いや見落とし、慣れによる無意識的な行動など実は私たちの脳は非常にだまされやすい。本講演では以下3つの視点から、ヒューマンエラーについて動画を交えながらお話致します。
 一点目は、『脳の機能である知覚・注意の曖昧性』についてです。ヒューマンエラーがどのようなシステムバグで起こるかを理解いただき、その認識をもとにヒューマンエラーに対する対策として、それを防ぐシステムの構築と個人と組織の柔軟性の育成が重要であることをまず理解いただきます。
 二点目は、『エイジングとヒューマンエラーの関連』についてです。現代社会は高齢社会であることにもポイントを置き、歳を重ねることで最も低下していく脳の機能は“注意”であることについて、エイジングとヒューマンエラーとの関連をご説明し、高齢者に対する安全対策のポイントを脳科学から説明いたします。
 そして三点目は、『脳から見た男女差とヒューマンエラーとの関連性』についてです。その対策について理解いただいて、総括をしています。

【構成概要の一例(スライド提示&配布資料)】
1.ヒューマンエラー―の種類 (①②③とも実際の動画を交えて説明)
  ①ミステイク(例:勘違い)、②アクションスリップ(慣れからのエラー)、③ラプス(例:やり忘れ)
2.知覚・注意の曖昧性 (①②③とも実際の動画を交えて説明)
  ①選択的注意、②変化の見落とし、③ミスディレクション 
3.ヒューマンエラーに対する対策
   精神論ではなく、ヒューマンエラーをおこす脳の仕組みを理解したうえでのシステムの構築と個人と組織の柔軟性の育成が重要
4.脳から見たエイジングとヒューマンエラーとの関連
  (脳画像と実際の動画を交えて説明)
5.脳から見た男女差とヒューマンエラーとの関連 
  (脳画像と実際の動画を交えて説明)
6.まとめ   
7.質疑応答

根拠・関連する活動歴

精神健康を心理学的に分析する心理プロファイリングと科学的エビデンスに基づき、脳から心の分析を行う神経心理カウンセラー。大人の発達障害、高次脳機能障害の検査やカウンセリング業務等、エビデンスベースの専門性の高いカウンセリングを行うことと並行し、セミナー、講演会を通じて、神経心理学的視点からのメンタルヘルス、脳科学の視点のビジネスの活用等についての講演活動、および企業のメンタルヘルス管理としてメンタル不調者への心理検査やカウンセリング、業務経歴、ポジション等に応じた企業内セミナーも実践中。

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