前立腺がんとの向き合い方

角　盈男　すみみつお

提供する価値・伝えたい事

病気が発覚したのは2014年（当時58歳）のことでした。知人に誘われて受けた健康診断で、前立腺がんが見つかりました。結果が出たとき、確かに“がん”という言葉はショックでしたが『ふぅ～ん…がんなんだ』という思いの方が強かったです。どこか他人事というか…。その後、病気に対する知識をつけるために書籍などで前立腺がんについて調べたほか、ブログでがんのことを公表したことで、ファンや後援者からも情報が舞い込見ました。すぐにいくつか種類のある放射線治療の中から、当時、日本でまだ4か所でしか行われていなかった重粒子線治療を選びました。そして「もっと自分に合う治療法はないか？」と調べ続けた結果、最終的にトモセラピー（X線を用いた放射線治療）に行きつ来ました。トモセラピーの治療でがんは無事に完治しました。家族には心配をかけてしまいましたが、妻ががん保険に加入してくれたおかげで、お金の心配をすることなく、治療法を選べたのはありがたかったです。
闘病生活を振り返ると重要だと感じたのは現役時代に身についた”考え方”です。リリーフ投手の私がマウンドに上るのは、ほとんどピンチの場面なわけです。そこで『なんでがんになってしまったのか…』なんて悩んでいる暇はない。対策を考えるしかないんです。目の前のバッターと対峙して、相手の好きなコースや球種は？という情報も含め、すべてを使って牛耳らなければならない。新しい治療に関しても同様です。がんの治療に関してもそういう考え方で臨みました。
※妻を交えて、二人でお話しさせて頂くことも可能です。