大学教授が明かす「人生100年時代」のカラダの鍛え方

安田智洋 やすだともひろ

大学教授
理学博士
元 東京大学医学部 特任講師

想定する対象者

健康に関心がある方、スポーツトレーナー、医療従事者など

提供する価値・伝えたい事

筋力トレーニングは、一般成人こそ実施する価値があります。皆様は筋トレの仕方を正しく理解しているでしょうか?

健康長寿を考える上で、サルコペニア(加齢に伴う筋萎縮)の対策は必須となっております。最も効果的なのは筋力トレーニングですが、最新の研究成果をもとに、現在考えられる4種類の筋力トレーニンのメリットと課題をわかりやすく紹介します。

*説明はスライドを活用し、内容によっては動画も活用します。【リモート可】
*講演終了後、希望者は加圧トレーニングを体験することができます。

内 容

【内容】
サルコペニア(加齢に伴う筋萎縮)の対策として、最も確実な方法は筋力トレーニングです。しかし、私たちが常識だと考えていた高負荷強度筋力トレーニング(高負荷法)は、筋肥大には有効ですが運動器系・循環器系へのリスクが大きいという欠点があるため、適切なサルコペニア対策にはなり得ませんでした。そこで、近年は低負荷に着目した多様なトレーニング法の開発が望まれ、その効果や安全性が報告されるようになりました。
 科学的なエビデンスを有する方法として、加圧トレーニング(加圧法)、筋発揮張力維持スロー(スロー法)、低負荷強度筋力トレーニングを疲労困憊まで繰り返す方法(低負荷大容量法)が挙げられます。それぞれのトレーニング法について、現時点までの研究成果をわかりやすく紹介します。

根拠・関連する活動歴

<図書・雑誌>
●「健康寿命延伸に寄与する体力医学」別冊「医学のあゆみ」(医歯薬出版株式会社)(サルコペニア予防・治療としての多様な筋力トレーニング:分担執筆), 100-106, 2020.

●安田智洋「サルコペニア予防・治療としての多様な筋力トレーニング」週刊「医学のあゆみ」(医歯薬出版(株)), 269巻6号, 494-500, 2019.

●安田智洋「血流制限下トレーニングを利用したサルコペニア克服法」月刊「Precision Medicine」((株)北隆館), 2巻1号(研究者の最新動向、1月号)(分担執筆), pp. 85-88, 2019.

●安田智洋ら「疲労困憊に至る低強度レジスタンス運動がmuscle swellingへ及ぼす影響:血流制限と非血流制限の比較」デサントスポーツ科学, 第35巻, pp. 70-77, 2014.

<医師会研修会>
●健康スポーツ医部会幹事会研修(実地)講師「健康測定における運動指導」(神奈川県医師会主催、神奈川県総合医療会館、2014.11.20)

●日本医師会認定産業医研修会・健康スポーツ医再研修会(実地)講師「健康測定における運動指導」
(神奈川県医師会主催、横浜市立大学)*2008年〜現在。

<講演>
●安田智洋「サルコペニア対策としての筋力トレーニング:介入研究の現状と課題に関する一考察」(第72回日本体力医学会大会、シンポジウム1、シンポジスト、愛媛、2017.9.16)

●安田智洋「加圧トレーニングと骨格筋の適応」(第159回日本体力医学会関東地方会、シンポジウム、講師、電気通信大学、2013.12.7)

●安田智洋「加圧トレーニング介入によるサルコペニア予防・治療の可能性」(東京大学附属病院 22世紀医療センター公開セミナーシリーズ、講師、東京大学、2013.11.14)

●安田智洋「加圧トレーニングとサルコペニア」(第12回 日本再生医療学会総会、ランチョンセミナー、講師、横浜、2013.3.21)

●安田智洋「加圧トレーニングの効果と可能性」(立命館大学 スポーツ健康科学セミナー、招待講演、2011.10.31)

●安田智洋「体幹筋群に対する加圧トレーニングの効果」(第14回 加圧トレーニング・カンファレンス 教育講演、大阪、2011.10.16)

●安田智洋「加圧トレーニングはサルコペニア対策として有用か?」(第11回 日本抗加齢医学会総会 シンポジスト、国立京都国際会館、2011.5.28)

●安田智洋「できるだけ楽をして効果的に鍛える筋力トレーニングとは:加圧トレーニングの効果とその利用方法」(東京大学医学部附属病院22世紀医療センター、第19回 産学連携メディカルフロンティアセミナー、招待講演、2011.3.23)

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