これからの動物園:社会教育装置としての役割

上野吉一 うえのよしかず

中部大学 特任講師

想定する対象者

動物園に興味・関心のある方
社会教育に興味・関心のある方
動物ビジネスに興味・関心のある方
動物園の在り方に疑問を感じている方
動物を用いたショーに興味・関心のある方

提供する価値・伝えたい事

1882年に、日本で初めての動物園として、上野動物園が作られた。その後、動物園は各地で作られ、日本は他国と比べ動物園を数多く持つ国にとなった。日本では、動物園は「動物のいる公園」であり、娯楽・リクリエーション施設として、一般には捉えられている。欧米ではそうした認識の時代は終わり、環境や生物多様性への関心を育んだり、絶滅危惧種を未来へつないでいく施設へと変わろうとしている。動物園は楽しい場であると同時に、環境や動物について学び、考えるという役割を持った場なのである。動物園は動物を狭い環境に閉じ込めている“虐待施設”であり不要だという声が、社会的には徐々に強まっている。動物園がなぜ社会にとり必要なものであり、そのためには動物園はどういう役割をはたさなければならないのかを動物園の現状等に目を向けながら考る。

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