科学は普遍的か:日本的思想と西欧的思想の比較

上野吉一 うえのよしかず

中部大学 特任講師

想定する対象者

科学に興味・関心のある方
科学的であることが“絶対的に正しい”という認識に疑問をお持ちの方
科学的にものごとを考えたいと思っている方
ものごとに全て白黒つける「二元論的思考」に疑問や不満をお持ちの方

提供する価値・伝えたい事

科学は世界中で物事を客観的に捉える視点として、非常に重要なものとなっている。これは西欧の一神教による思想に端を発する「二元論」をもとにするものである。物事を知る方法としては極めて有効な方法である。しかし、日本人にとって、物事に全て白黒つけようとする「二元論的発想」は、必ずしも納得できるものではない。たとえば、家畜は食べられて当然の動物だが、“高い知性を持った”クジラを食べることは誤りであるという、二分法的認識には違和感を感じる。こうした問題を、「科学」とは何かを今一度見直すことで、「正しい物事の捉え方」とはどういうことか、あるいはその限界はなにかを考える。

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