コロナの「次」の話題
~あなたの職場を守るスキル~

勝田吉彰 かつだよしあき

関西福祉大学教授
ドクトル外交官(外務省医務官)OB
労働衛生コンサルタント

想定する対象者

企業経営者・総務関係者・産業保健関係者など、企業運営において感染症リスクの対処にあたる必要のある関係者

提供する価値・伝えたい事

コロナ禍のなかで感染症が企業運営に与えるリスクの大きさが可視化され、それに対処するスキルの重要性が認識されてきました。いま、コロナ禍がひと段落し、世界的にコロナ対策が緩和され、人の往来が復活する中で、「ウイルスの立場から見て心地よい環境」が戻ってきました。すなわち人と人との接触機会がコンスタントに増加し、国境を越える往来が回復し、同時にコロナ対策にマンパワーをとられた途上国において他の疾患が激増する現実もあります。
 具体的にはデング熱やジカ熱など蚊によって媒介される感染症、麻疹、インフルエンザ、M痘(旧サル痘)などが国際往来とともに国内で問題化し、企業運営のリスクとなる出来事が頻発しています。
そんな中、不意に現れ報道される感染症に対して、会社をどう守るかを伝えます。

内 容

講演時点で話題・リスクとなる感染症を重点的に採りあげますが、概略は、
1.コロナの現状と今後の動き
2.蚊が媒介する感染症(デング・チクングニヤ・ジカ)
 2014年の代々木公園、2018年の京都奈良修学旅行生案件と報じられてきましたが、インバウンドの流れが復活すると共に発生リスクが上がります。火元となるアジア諸国においてコロナ対策に資源がとられて増加しているのも気がかりです。企業の現場では、幼生(ボウフラ)対策として水たまりを除去するなどの対策も求められます。
3. M痘(サル痘)
 欧米から遅れてきた感染者数増のM痘。海外渡航者数増とともに日本においても、執筆時点で3桁の大台に乗るところとなりました。海外出張者・赴任者への情報提供が求められます。
4. 麻疹
 コロナ禍の3年間鳴りを潜めていた麻疹輸入例の報道と騒動、こちらも国際往来の回復とともに発生が予想されます。海外渡航者では渡航ワクチンの接種計画時に忘れず、麻疹ワクチン接種歴の確認が求められます。
5. インフルエンザ(季節性/鳥)
 北半球でのシーズンに先立ち予見となる、南半球の流行シーズンの講演時点の状況など含め紹介します。
6. 情報収集のしかた
 感染症動向の情報収集、サイトの紹介などおこない企業の担当者自身が情報収集できるノウハウを伝えます。

根拠・関連する活動歴

1.外務省医務官として24か国で業務をおこなうなか、さまざまな感染症に対応する経験を重ねてきました。
2.退官後に大学教授職として、社会へのリスクコミュニケーションをおこなってきました。特にコロナ禍では、560回あまりのテレビ出演をこなし、そこで得た経験はわかりやすく印象に残る解説として好評をいただいています。
3.労働衛生コンサルタントおよび産業医(日医)資格をもち、製造業・研究機関・輸送業で産業医をつとめており、企業関係者とチャンネルをあわせた情報提供が可能です。

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