想定する対象者
保育・幼児教育に携わる方々
提供する価値・伝えたい事
エシカルとは、(倫理的・道徳的/思いやりのある行動)を指します。
保育現場では“不適切保育”という言葉が生まれてから数年、現場ではそれを防ぐために研修を重ね、園内マニュアルや仕組みづくりを進めてきました。
しかし、そのマニュアルやシステムを実際に使うのは保育士自身であり、根底には心の在り方と幸福度(ウェルビーイング)が不可欠であることに気づかされます。
保育は、子どもたちが人として生きていくうえで最も大切な“根っこ”を育む尊い仕事です。多くの保育士が、この世界に“憧れ”を抱いて飛び込みました。けれども、日々の忙しさや人間関係の難しさの中で心の余裕を失い、自らの仕事の価値を見失ってしまう姿も少なくありません。
そんな現場にいま必要なのが、「エシカル=思いやりとやさしさ」を基盤にした新しい保育の視点です。
内 容
本研修では、
〇 保育における「エシカル」とは何か
〇 「エシカルな心」とは、特別なものではなく“思いやりとやさしさ”を意識的に実践する姿勢であること
〇 環境づくり、子どもとの関わり、言葉づかいなど日常の小さな行動が保育の質を大きく左右すること
〇 エシカルな保育は、保育士の幸福度と子どもの成長を同時に支えるアプローチであること
〇 保育士がまず心の余裕を持つことが、子どもの安心感と伸びやかな成長につながること
を、顧問先でのリアルな実践エピソードや映像を交えながら具体的にお伝えします。
保育士一人ひとりが「心の余裕を取り戻し、自分らしく子どもと向き合える」ことは、確実に保育の質を高める深い学びとなります。
保育にエシカルな視点を取り入れることは、単なる知識の習得ではなく、保育士の在り方を変え、実践そのものを磨いていく研修です。
根拠・関連する活動歴
私はこれまで、多くの園現場で、遊びの環境づくりや空間構成、絵本の読み聞かせの場づくり、さらには保育士と子どもとの関わり方についてアドバイスを行ってきました。
しかし、どれほど環境や研修を整えても、保育士自身の心が整っていなければ、子どもや保護者、同僚との関わりがうまくいかず、人間関係の歯車が狂った瞬間に、それまで積み重ねてきた環境づくりや学びが一気に崩れてしまう場面を何度も見てきました。これは、どの園でも起こりうる現実です。
一方で、保育士自身、そして園のチーム全体の心の在り方が変わったとき、保育の循環が見違えるほど良くなっていく姿もまた、数多く見てきました。
いま社会全体で「エシカル(=倫理的・道徳的/思いやりのある行動)」が求められているように、保育現場にもこの「エシカル」の視点を取り入れることが必要だと、私は強く実感しています。
業務外の講師への取次は対応しておりません。