道を進む

片岡亮太 かたおかりょうた

和太鼓奏者、パーカッショニスト、社会福祉士

想定する対象者

小学生、中学生、高校生、大学生、その他全ての学生、青少年
教職員、PTA、一般の方々
弱視であった僕は、小学校4年で突然の網膜はく離に襲われた。
失明をした惨めな自分を友達に見られるのがいやで、翌日から学校に行かなくなった。
「絵描き」になる夢も一瞬で打ち砕かれてしまった。
生きていくことをあきらめたいとさえ思うようになったが、僕のことを心から気遣い支えてくれる家族のことを思い、踏みとどまった。
泣きたかった。でも、泣いてしまうと、自分を保っている全てがガラガラと崩れてしまうのではないか。
だから僕は、それまでの自分から目をそらし、前だけを見続けた。

その後、盲学校の生徒になり、目が見えなくても工夫さえすれば勉強すること、運動することは可能であると知った。
僕と同じような視力で、明るく活発に活動している先輩や同級生たちの存在が大きな支えとなった。

大きな転機は小学校6年の時の、和太鼓との出会い。
初めて太鼓に触れて音を出したとき、胸の中で何かが解き放たれたような爽快感を抱いた。「これだ!」と直感した。
毎日の猛練習で腕をあげ、僕は自分への自信を取り戻していった。
舞台に立ち、大勢のお客様からの拍手に包まれながら「僕は新しく生まれ変わったのだ。もしかしたら僕は、太鼓に出会うために視力を失ったのかもしれない。」とさえ思った。

内 容

*太鼓の演奏を通じて、音楽とメッセージを届けるステージです。
*迫力ある太鼓の演奏。合間に自身の生い立ち、失明、太鼓との出会い、大学進学、大学卒業後、太鼓の道へ・・・


■ 失明によって「自身が失ったもの」

■失明によって「自身が得たもの」

■障がいとしっかり向き合う
・背を向けず、正面から障がいと向き合い、しっかり苦しむ。
・繰る返し苦しむことで、障がいとうまく付き合っていける。

■支え、支えられて生きている。
・人は一人では生きていけない。
・家族や友達から勇気をもらい、背中を押してもらって一歩踏み出すことができた。

■道を進む
・夢をあきらめない。
・自分の進むべき道
・努力を続けていれば、必ず道がひらけていく。

スタッフからのコメント

トークと太鼓演奏で、皆様に色々なものを感じてもらうことができる公演です。

失明をした時の自分の心情、それからの自分自身の歩みなどをその時々の自分を皆さんに感じてもらうようにお話し、全盲とは思えない迫力の太鼓演奏で聴講している皆さんを魅了します。

その太鼓を聞いていると、障害って何だろうと気持ちになると思います。

また聴講している皆さんとの掛け合いもあり、ただ聞いているだけはないコンサートになり、来られた皆様にはきっとご満足いただけるはずです。(石川有信)

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