落語修業でまなんだこと
~「する」と「させられる」の違いについて~

月亭遊方 つきていゆうほう

落語家

想定する対象者

小学生、中学生、高校生、教職員、保護者、青少年健全育成に関わる方、一般の方々

提供する価値・伝えたい事

学校で習う事は、知識としてはすべてが社会に出てからも必要なものとは限りません。また最近では、男女平等という事で、教育方針も学校によって様々です。そんな学校生活の中で、将来に感じている疑問に一つの答えを講じ、自立のために必要な学習と理解を与えることが求められます。

内 容

落語家には必ず、弟子修業というものがあります。その中で一番学ぶべき事は、「空気を読む」という事。タバコや酒、女など禁止が当たり前の落語修業の中で、私の師匠八方は、それらを決して禁じなかったのは、意味があったのです。人とのふれあいは百種百様。型どうりの優しさ、親切は、その後何も生み出してくれないと思っています。

誰かから指図されすることは「させられる」。自分から動くことは「する」。同じ行動でもその差は大きいのです。前者のような意識ではマニュアルどおりの事しか出来ない受動的な人間になってしまう。その場に応じた臨機応変の行動は、物事を多面的に見る習慣をつけてくれる他、人とのコミュニケーションにも役立ち、またすべてにおいてクリエイティブな体質にしてくれます。

人生は選択の連続、真の自立とは選択できる人間であることであって選択させられることではない。そしてまた、大人の言う「大きな夢を持つこと」というのは、目の前の小さな夢の積み上げであることであって、その夢も他人に流されず、自分のペースで創造することが実は大切なのです。

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