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人としての尊厳を守る 
~貧困と人権~

湯浅 誠 ゆあさまこと

社会活動家、東京大学先端科学技術研究センター特任教授、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長

想定する対象者

一般市民、教職員、行政職員の方々

提供する価値・伝えたい事

社会にはいろいろな状況の人がおり、周囲の人がそのことに気付けるかどうかが、誰もが暮らしやすい地域をつくるための大事な要素です。
貧困問題を始め、、障害者の人権や自殺問題、介護問題など、本人からは言い出しにくい、言えないことを周りが気付き、受け入れることが必要です。

内 容

「貧困」問題について考えること=社会のあり方を考えること。貧困状態にある人に、「おまえは本当に努力してきたのか」と責め、自己責任論を振りかざしても何の解決にもならない。会場の方々に失礼な言い方ですが敢えてお尋ねします。現在、100万円しか貯金のない方に、「あなたはどうして1100万じゃなくて、100万しか貯金がないのですか?それは無駄遣いしてきたからではないのですか?」と、私が言ったとしたらどんな気がしますか?そんなこと言われても・・・自分としては特別贅沢したり無駄遣いしてきたわけじゃないけど、色々な事情で100万しか蓄えがないのだから、しょうがないじゃないか・・・と思いませんか?持たない人ばかり責めてもほとんど意味がないのです。

雇用問題はイス取りゲームになっています。10人に10脚のイスがあるときは問題ないのですが、10人に8脚、あるいは7脚しかイスがない状態が続いています。2~3人は座れないのが当然なのです。座れなかった人に注目すると、「注意力が足りなかったからそうなったんだ」という人が出てくるでしょう。でもイスの方に注目したら、イスの数を増やすことや、ルールを変えること、例えば一つに二人座っていいとか、膝の上に座ってもいいとか、考えが浮かんできませんか?そっちの方を考えていかないと「貧困問題」は解決しません。

「貧困」は都会だけの問題だといわれていますが、実際には地方でも深刻です。外からみてもわからないことが多い。人間は見たいものしか見ないものです。本当のことは気をつけて、見ようという意思を持って見ないと見えません。

(当社講演レポートより)

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