乱高下する経済の中
小規模店舗が活きるためのブルーオーシャン戦略

日野泰秀 ひのやすひで

ファイナンシャルプランナー

想定する対象者

開業を希望する登録販売者、薬剤師、経営に悩む薬店オーナーおよび小売店舗の経営者
医薬品は、日本の経済の伸張に合わせ着実な発展をしてきました。またセルフメディケーションや日本人の健康志向、医薬品を扱う規制緩和などの追い風により、他の産業よりも守られてきましたが、いま通販という強力な販売力の新興に既存の販売方法は、危機に瀕しています。

提供する価値・伝えたい事

危機的状況下にある一般医薬品の業界とそれを扱う登録販売者、薬剤師、既存の薬店のオーナーに対して、リアル店舗をどのように開業すればよいのか、また既存の店舗をどう活用すれば、差別化できるのかを具体例を取り上げてお話しすることで、開業や経営のヒントをつかんでいただくことができます。

内 容

昨今、医薬品業界が揺れています。
そのひとつが、アベノミクスによる医薬品の通販解禁です。
もともと、医療費の削減やセルフメディケーションからスタートしたOTCの拡大戦略です。

医薬品は、その利益率の高さや、消費期限の長さ、そして日本人の薬好きなどが合い合わさって、さまざまな形で大きく経済に寄与した形で消費者の手に渡ってきました。

しかし、その販売方法には一つの大きな障壁がありました。

それは薬事法による専門家による販売制限です。
薬剤師や医師の手による独占領域でした。
しかし薬事法の改正に伴い、登録販売者による一般医薬品(2類、3類)の販売が行われるようになり一気に拡大しつつありました。
しかしその勢いもOTCの売り上げ戦術の練り上げ不足から、一時の勢いは無くなりかけています。
その中で、通販業界の切り札としての医薬品の通販解禁です。
通販の中での医薬品の位置は、コスト削減や医薬品説明など安全基準を満たすことにより、食品を凌駕し書籍に並ぶ規模まで拡大するでしょう。
しかし、その一方、リアル店舗での販売は厳しい一面を迎えます。

特に大型店舗での医薬品の売り上げの戦略は見直される必要があります。

ただでさえ大規模店舗の戦略は値下げやM&Aによる入れ替え戦術であり、
頭は残っても、末端の小規模の店舗はその荒波にのまれるしかないのが現状です。
そこでの登録販売者や薬剤師は、医薬品の販売者という専門家としての立場ではなく、生活雑貨・・・つまりティッシュやトイレットペーパーの(薬も売れる)商品の補充要員です。
せっかくとった知識を十分に生かし切れていないのが実情です。
そんなコモディティの仕事から抜け出し、薬の専門家として生きていくためには、どのようにすればよいか?

独立して自分のOTC薬店を立ち上げるのは、大変困難です。
まず卸の業者が商品を卸してくれないでしょうし、有名メーカーの薬は扱えないでしょう。
医薬品通販業者とは、まともに競争できません。
ではどうすればよいか?!

棲み分けです。
具体的な方法は、漢方薬を使った開業です。
それも普通の漢方薬店ではありません。
Cafeや雑貨のお店などを併合した複合店です。

いままでの漢方薬店からは、はっきり一線を画した漢方専門店の展開は、複合化の仕組みやその組み合わせにより無限の可能性を秘めています。

それは自分らしく活き活きと生きるための開業を考えている登録販売者や薬剤師だけでなく、経営に問題を抱える漢方薬店経営者への有効な経営改革にもなります。

また漢方薬店だけでなく自店の経営に自信を無くしている小規模の小売店舗の経営者へもコモディティ化した経営から、特化した独自の経営の方法のヒントともなります。

大規模小売業の実態と考え方、そしてそこから離れ、独自の競合しないブルーオーシャンを目指した経営方法を具体的にお伝えします。

根拠・関連する活動歴

20代から家業の漢方原料の商社に勤め、漢方ビジネスを学んできました。
独立後はファイナンシャルプランナーの視点から診た経営分析と医薬品(特に漢方薬)の川上から川下までの総合ビジネスにオリジナルなアイデアを持ち登録販売者の開業支援や貿易アドバイザーとして活躍しています。
自身、登録販売者の資格を持ち、大規模商業施設での医薬品ビジネスにも詳しいです。

Copyright © 株式会社システムブレーン All Rights Reserved.