企業が勝ち残るための経営戦略

斉藤圭一 さいとうけいいち

笑ってしかもためになる研修を目指す! MBA・研修講師
株式会社スターフィッシュ 代表取締役

想定する対象者

中小企業経営者、経営企画や事業企画の担当者、部門管理者、起業を目指す人
成功している企業は戦略がしっかりしており、戦略の無い、戦略レスの会社では生き残れないということです。
もちろん企業そのものだけではありません。
戦略の考え方は、例えば貴方が会社で必要な人材、すなわち会社に利益をもたらす人材となれるかどうかにも通じます。

提供する価値・伝えたい事

潰れないと思っていた企業が倒産した例はたくさんあります。
例えば僕は、昭和63年に大学を卒業して生命保険会社に入社したのですが、当時はバブル景気で金融業界は大変人気がありました。もちろん、大手の証券会社や銀行や保険会社が潰れるなんて想像さえしていませんでした。
しかし、その約10年後の1997年には四大証券の一角であった山一證券が損失隠しの不正会計により3兆5085億円の負債を抱え破産しました。
同じく1997年には北海道拓殖銀行が、1998年には日本長期信用銀行、日本債券信用銀行が相次いで倒産しました。
生命保険会社も千代田生命をはじめ、東邦生命、日本団体生命、東京生命、大和生命などが次々と倒産しました。
金融以外の例では、日本航空、武富士、三光汽船、エルピーダメモリなどの優良企業が倒産の憂き目にあっております。

更に日本はこれからますます人口も減り、高齢化も進んでいきますから、環境は今後もますます厳しくなっていきます。

そこまで長い歴史を持っている会社は特別だとして、10年20年と生き残る会社はどのようなものなのでしょうか?

それについては、IBMのガースナーや小泉首相をはじめ多くの経営者や政治家が引用している言葉があります。それは、ダーウィンの進化論の言葉です。
具体的には「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えを示したと言われています。
オバマ大統領も勝利演説の中でCHANGEとYes We Canいう言葉を使っています。

しかしながら口では変化は大事だと言っても、以前よりも遥かに変化のスピードが速い先の読めない時代に、企業が変化するのは容易ではありません。

しかし、時代は変わっても、変わらない本質があります。
それは、経営戦略の基本的な理論を学び、身につけ、それを忠実に実行するのが一番成功する近道と言えます。

内 容

1.企業生存率について
設立5年で約85%の企業が廃業・倒産し、設立10年以上存続出来る企業は6.3%
設立20年続く会社は0.3%
設立30年続く会社は0.025% しかいない
→20年後には1000の会社のうち3つの会社しか生き残っておらず、30年以上となるとほぼ1社も残っていない。
一方、日本には創業200年を超える企業が3146社あり世界最多。7社は1000年以上の歴史を持ち、世界最古の企業トップ3はすべて日本企業
■一位 金剛組 578年創業で世界最古の企業。聖徳太子が四天王寺建立の際に百済から呼んだ宮大工、金剛重光によって創業された建築会社。
■二位 いけばなの(財)池坊華道会(京都府)が587年創業で業歴1426年。
■三位 全館源泉掛け流しの宿 西山温泉 慶雲館、創業西暦705年(慶雲2年)、ギネスブックで世界一古い宿に認定された。
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」ダーウィンの進化論より
2.経営戦略のフレームワークの代表例
①アンゾフのマトリクス
イゴール・アンゾフ(H. Igor Ansoff)
アメリカの経営学者、企業戦略の父と呼ばれる
成長戦略を市場と製品を軸にして、既存商品の「市場浸透」「市場開拓」と、新商品の「製品開発」「多角化」の4つに類する手法
■市場浸透戦略・・・他社との競争に勝つことによって、マーケット
シェアを高める戦略
■新製品開発戦略・・・新しい製品を、現在の顧客へ投入することで成長を図る戦略
■新市場開拓戦略・・・現状の製品を、新しい顧客へと広げることで成長を図る戦略
■多角化戦略・・・製品・市場ともに、現在の事業とは関連しない、新しい分野へと進出して成長を図る戦略
②マイケル・E・ポーターの基本戦略
マイケル・ポーター(Michael Eugene Porter )、アメリカ合衆国の経営学者
代表的著書である『競争の戦略』は戦略論のバイブルとして多くの経営者や、
経営学を学ぶ学生の間で利用、MBA取得者が選ぶお薦め経営学書
ランキングで第1位
ポーターの3つの基本戦略
■「コストリーダーシップ戦略」・・・同業他社と比べて徹底的に低いコストの
地位を確立するという戦略
■「差別化戦略」・・・際立った特徴のある製品/サービスを開発し、
ブランドと顧客ロイヤリティを獲得する戦略
■「集中戦略」・・・特定の市場セグメント(例えば特定の地域、顧客、
製品など)にターゲットを絞り込む戦略
③PPM分析
PPM分析とは、ボストン・コンサルティング・グループが開発した事業管理
の手法。自社の行っている製品または事業を、市場の成長率と相対的な
マーケットシェアから「スター」、「金のなる木」、「問題児」、「負け犬」の4つのポジションに分類

以上は過去のレジュメからの抜粋です。時間は2時間を標準に1時間~6時間まで対応可能です。

人数は何名でも大丈夫ですが、グループワークを実施する場合は30名以内が理想です。

根拠・関連する活動歴

銀座カルチャーセンターにて広く一般向けに開催している内容を、企業向けにカスタマイズさせていただきます。

Copyright © 株式会社システムブレーン All Rights Reserved.