違いを尊ぶって、どういうこと?
多様性は半径2メートルから

小島慶子 こじまけいこ

エッセイスト
東京大学大学院情報学環客員研究員

提供する価値・伝えたい事

多様性、ダイバーシティと聞くと、慣れ親しんだ暮らしが変えられてしまうのではと不安に思う人もいるかもしれません。でも、多様性はずっと前から、ごく身近にあるものです。

人種、ジェンダー、性的指向、身体、年齢などなど、誰でも「他の人との違い」がありますよね。何を幸せと感じるかも人それぞれです。違いを尊ぶ社会づくりは、身近な半径2メートルの世界にある違いに気づき、知ろうとすることから始まります。

私は、男性が圧倒的に多いテレビ業界で働いた経験があり、不安障害という病気を経験し、発達障害(ADHD)の当事者で、子育てをしたオーストラリアでは、少数派のアジア系移民という立場でした。

「周りの⼈と違う」立場になって、それまでとは世界の見え方が変わりました。違いのある⼈たちが一緒に暮らすには、知恵と想像力が必要です。私の体験をお話しすることで、みなさんの小さな気づきにつながれば嬉しいです。

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