国境を越える処方箋 ~海外赴任者・出張者に伝えるポイント~

勝田吉彰 かつだよしあき

関西福祉大学教授
ドクトル外交官(外務省医務官)OB
労働衛生コンサルタント

想定する対象者

・海外駐在や出張を予定してる従業員
海外進出企業の経営者・総務人事労務関係者・組合関係者
・商工会議所等
 を想定しています。

 グローバリゼーションのなか、新興国や途上国へと急速に拡大する海外進出。大企業から中小零細企業や個人事業主へとすそ野が広がり、これまで海外生活を想定しない人生をおくってきた「海外生活初心者」の海外勤務が増え、現地で感染症やメンタルをはじめとする問題に直面しパフォーマンス低下に悩む事例が目立ってきました。このような企業関係者、さらに商工会議所や業界団体を通じて中小零細企業のみなさまに情報を伝えることが出来ればと考えています。

提供する価値・伝えたい事

海外に送り出す人材は、いまや会社の主たる収益を支える屋台骨です。メンタルにも身体的にも健全な状態でパフォーマンスを発揮できるか否かに会社の業績がかかっています。そのために、海外生活における家族を含めたヘルスマネジメントが極めて重要となります。

 ・現地に聞いたこともない感染症があったらどうするの?
 ・途上国の医療レベル・衛生環境はどうなっているの?
 ・事前にどうやって情報を集めればよいの?
 ・出国前に打つべき予防接種は?
 ・万一のとき、どう動けばよいの?
  など

内 容

外務省医務官として世界24か国でヘルスマネジメント業務を重ねてきた経験をもとに「送り出す側」「送り出される側」双方にお役に立てるようノウハウを伝えさせていただきます。

1.国境を越えた健康危機介入の実例
  ・メンタル疾患のケース
  ・感染症で緊急治療を要したケース
  ・吐血で緊急移送をおこなったケース 

2.国境を越えたあなたは狙われている ~国境を越えるリスクと対処法~
  ・旅行者下痢症・消化器感染症
  ・新型インフルエンザ・鳥インフルエンザ・MERS・SARS
  ・破傷風・狂犬病
  ・昆虫媒介感染症(マラリア・デング熱・チクングニヤ熱・黄熱病・ダニ脳炎など)
  ・出発前に接種すべき予防注射(トラベルワクチン)
  ・メンタルヘルスーうつ・アルコール依存症
  ・事件・事故・交通事故


3,会社としてすべきこと
  ・送り出す社員に伝えること
  ・会社としてすべき施策
  ・送り出してからすること

4.万一のときの動きかた
  ・途上国の医療機関利用
  ・緊急移送のシステム
  

5.国境の向こうの情報収集のしかた
  ・外務省HP (医務官情報)
  ・検疫HP (Forth)
  ・米国CDC HP
  ・WHO HP
  ・Fit for Travel
  その他、使い方のコツをお伝えします
(各自のパソコン環境の準備ができれば研修形式も可能です)

根拠・関連する活動歴

1.外務省医務官として豊富な海外医療体験。スーダン・フランス・セネガル・中国に計12年間在勤し、赴任と出張で24か国での業務を経験しました。
 この中で、重症マラリアで生命の危機に陥った人・アフリカで交通事故に遭った人・アジアで大量吐血した人の緊急移送症例や、サルモネラや赤痢など消化器感染症に罹った人など、現地でさまざまな日本人の支援経験を重ねました。

2.退官後は大学教授職として研究を続け、日本渡航医学会評議員を務めています。
最新情報をブログ(新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~」 http://blog.goo.ne.jp/tabibito12)で発信、また、最新刊「パンデミック症候群~国境を越える処方箋~」は数々のメディアに取り上げられ好評を博しています。

3.教授職のかたわら、非常勤で産業医を東証一部上場企業と独立行政法人でつとめており、会社の健康管理について豊富な経験をもっています。

【本テーマに関連した著書】
パンデミック症候群 ~国境を越える処方箋~ (エネルギーフォーラム新書) 2015
【本テーマに関連した論文】
勝田 吉彰:メンタル疾患の管理.診断と治療 102:526-530 2014
勝田 吉彰:海外赴任者のメンタルヘルス対策.メンタルヘルスマネジメント 1:59-63 2012
【本テーマに関連した研究のプレス報道】
http://www.kusw.ac.jp/wp-content/uploads/2014/03/a58803adc28e2c13c898c5cda7fcccc11.pdf

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