手をとり合って共に作る住みよい町をめざして

三橋尚伸 みつはししょうしん

真宗大谷派 僧侶
産業カウンセラー

想定する対象者

一般の方々、民生委員・児童委員の皆様

提供する価値・伝えたい事

『手をとり合って共に』とは、美しい言葉ですが、私たちは本当に共に生きることを望んでいるのでしょうか。凡夫である私たちが望む「共に」の中に入るのは、自分にとって都合の良い、同じ色をもった仲間だけではありませんか?
共に生きるとは、どのようなことなのかを、一度きちんと立ち止まってご一緒に考えてみませんか? 私がどのような人間であるかが、はっきりしてきます。

内 容

①協働・共生の言葉が意味することとは
 ①『共に』と言う時に共に入っているのは、誰ですか? 私たちの本当の姿を見てみましょう
 ②『私たちは、誰にでも自分の都合で選び、嫌い、見捨てるということがある(竹中智秀)』。これが、私たちの真の姿です

②喪失体験に出会って
不条理の生を生きる(事故・病気・事件等、四苦八苦)
生まれの問題・環境の問題・関係性の問題を抱える生(身と土)
本当のこと(真理)と出会うことになる契機は、不安・疑問・悲しみ
不条理の人生を肯定できるのか
  
③闇をどのように受け入れるか
闇の中にいると、不安・恐怖・予期不安が強まり、動こうとしてしまう
「いつまで、この状態が続くのか」「トンネルを抜けられない」
三定死の状態から一歩も動けなくなる
「転んだら、しばらくそのままにして周りを見てごらん。いろいろなことが見えてくるよ」(宗 正元師)

④苦の内容を心理学と仏教で考える
●人間の基本的欲求(アブラハム・H・マズロー 1908~1970 アメリカの心理学者)
①生理的欲求(睡眠・食欲・性欲等) 
②安全の欲求(保護・危険回避・風雨回避等)
③所属と愛の欲求(集団への所属・友情・愛情等) 
④ 承認の欲求(尊敬されたい・自尊心等)  
⑤自己実現欲求(可能性の実現・使命の達成等)
⑥世間の価値観と仏教の価値観  (自分の価値観での支配から自由になる)
あなたはあなたであっていい  
「池中蓮華、大如車輪。青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光、微妙香潔。舎利弗、極楽国土、成就如是、功徳荘厳(阿弥陀経:漢文訳)」
 
「浄土に咲く蓮の花は車輪の様に大きく、青い蓮華は青い色のまま青く光り輝いて青い陰影を帯び、黄色の蓮華は黄色に光輝いて黄の陰影を帯び、赤い蓮華は赤色のまま赤く光って赤い陰影を帯び、白い蓮華は白く光り輝いて白い陰影を帯びている。その香りは穏やかで、清々しい。舎利佛よ、極楽とはこの様な功徳で荘厳され、このような功徳が完成された世界なのだ(梵文和訳)」

①功徳とは、何のことでしょうか
②蓮根の空洞から、愚に還れという声が聞こえてくる
③小賢しい知恵や知識、分別、原因探しは、空洞を詰まらせてしまう
④命の価値は同じはず  (分別から自由になる)
 ①自分にとって都合の悪い人の命と、都合の良い人の命を、分別していませんか?
 ②出来る・出来ない、優劣、善悪で分別しない

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