人の役に立ち、必要とされる喜び ~なんのために働くのか~

宮本延春 みやもとまさはる

エッセイスト、元 高校教諭、作家

想定する対象者

働くすべての人。

提供する価値・伝えたい事

中卒で建設業にて働き始める。当初、私の働く目的は「お金」のみだった。それ以外に「やりがい」も「目的」も「志」もなかった。
危険、きつい、汚いと言われる3Kの現場は、無駄に厳しく、お金のために働くには割が合わなかった。
ここで働き続けても希望は無いと気付き退職するが、その数年後に再度、建築現場で働き始める。
ここで出逢った親方のおかげで、働く意味を「お金」以外に初めて見つけることができた。
それは「親方のため」であり、「人のため」だった。自分が関わった仕事が、たくさんの人の笑顔に繋がっていること、人は「お金」のために働くのではなく「幸せ」のために働くこと、そして「人生を楽しむ」ために、働けることだった。
私の経験を元に、私の中で変化していった「働く」ということについて、丁寧にお話しさせて頂きます。
(※必要ならば、安全大会の内容に絡めることも可能です)

内 容

私は、生まれてすぐに養子に出され、血縁関係のない家庭で育ちました。特に父親からは愛情を感じられず、辛い思いをしてきました。小学生の低学年からいじめが始まり、学校嫌いが勉強嫌いにつながり、中学ではオール1となり、いじめを苦に自殺未遂も経験しました。中学を卒業するとき、漢字は自分の名前しか書けず、数学は九九が二の段までしか言えず、英語は知ってる単語がbookのみという落ちこぼれでした。中卒で建築現場で働き始めると、様々な疑問がわいてきました。働くとはどいういうことなのか、なぜお金を稼がないといけないのか、自分は何のために生きているのか、幸せになるとは何なのか……。10年、20年、今の会社でずっと働き続けたその先に「この会社で働いてきて、この仕事をしてきて、本当に良かった」と、満たされる日は、本当に来るのだろうか……そんな日は来ないと思い退職した。自分の将来に絶望しながら、アルバイトをはじめた建設会社。その親方に大事にされることで、はじめて「ここで働きたい。そして、恩を返したい。親方に喜んで欲しい」そういう思いが私の中に芽生えた。「お金」のためではなく「親方」のために働きたいと思うようになった。そして真剣に働くようになり、私の生活は劇的に変わっていった。そして、いつしか私の働く理由は「お金のため」から「親方のため」へ、そして「人のため」へと変化していった。

その後、あることを切っ掛けにして夜間定時制高校へ進学し、名古屋大学へ進み、思うところあって教師となり、紆余曲折を経て今に至ります。

満たされることの無い親方と、恩人となった親方との決定的な違いは何だったのか、詳しくお話しさせて頂きます。

根拠・関連する活動歴

中部マーケティング協会、積水ハウス、新東工業、鹿島建設株式会社など、リーダー研修や新人研修などの講師経験あり。また、建築現場で働いた経験を元に、安全大会の講師経験もある。

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