インバウンド地方創生

山﨑 朗 やまさきあきら

中央大学経済学部 教授   
日本国づくり研究所 顧問
日本産業プロジェクト協議会首都圏ハブ空港研究会 座長

想定する対象者

インバウンドが急増しています。
地域創生のかぎは、地域のグローバル化です。
グローバル化には、輸出の増加、輸入品の代替化、外国人留学生や研究生、労働者の問題も
ありますが、大都市圏から離れた地域でもっとも最初に手掛けるべきグローバル戦略は、インバウンド
の誘致です。
インバウンドの誘致には、①モビリティの問題があります。簡単にいえば、国際空港のある大都市圏か
らのアクセス、地方空港の国際化、港湾の国際化(とくにクルーズ船)の誘致です。第二の課題は、国内の
観光客とは異なる、地域魅力の発見、発掘、研磨、発信です。
今、世界のクルーズ客のなかで、青森港の魅力が高まっています(世界4位です)。北東北の自然や歴史的
景観は、日本人ならず、外国人客にとっても魅力のあるものです。

提供する価値・伝えたい事

地産地商や6次産業化では、地域創生はできません。地域の人口はもとより、日本の人口も減少しており、いずれ近いうちに東京都や首都圏の人口も減少します。地域の需要や首都圏、日本の市場を対象としていたのでは、地域産業は衰退するばかりです。
地域のグローバル化、その第一歩がインバウンドの誘客です。
そのためには、①のモビリティと②の地域魅力の組み合わせを考え直すことが大切です。
沖縄の離島である石垣島や宮古島は、①と②の組み合わせに成功し、人口も増加に転じています。

内 容

データ等を使用しながら、インバウンドの状況について説明します。
インバウンドの誘客に成功している福岡、沖縄などの戦略についてお話します。
観光公害やオーバーツーリズムへの対応策についてもお話します。
また、観光客ではない「インバウンド」に関心を持つことが重要となっている点についてもお話したいと思います(留学生、国際会議、外国人研修生など)。

根拠・関連する活動歴

山﨑朗・久保隆行『インバウンド地方創生』ディスカバー21(電子書籍、500円)を参加者に事前にダウンロードして読んでおいていただければと思います。
また、山﨑朗・久保隆行『東京飛ばしの地方創生』時事通信社も参考になると思います。
なお、久保隆行氏は、森ビル、サムソン物産、福岡アジア都市研究所での社会人経験もあり、私の研究室で経済学博士号を取得し、現在、立命館アジア太平洋大学准教授として、観光産業の講義を担当しております。

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