自分を好きになる力・自分を活かそうとする力

土田光子 つちだみつこ

大阪多様性教育ネットワーク共同代表

提供する価値・伝えたい事

集団づくりが、同じような生徒をつくる圧力になる場合があります。
人は育ってきた背景が異なると、「あたりまえ」と感じるものが異なります。
その「あたりまえ」をぶつけあい、違いを認めあうことが、集団づくりで大切な一歩です。

例えば、学校行事において、生徒実行委員が原案を提出する時に、あらかじめ管理職の先生と「すぐに許可を出さないでおきましょう」と打ち合わせしていた事がありました。その後、生徒が校長先生から「これは得意な子にとってだけよい行事では?」と指摘される事で、もう一度、より良い案を考えるようになりました。
批判は原案を共有するための方法。生徒は批判により、他者と協力することができるようになります。
さらに良いものができたとき、生徒に自信がつき、次からの意欲につながります。とってつけたような褒め言葉は、生徒は見抜いています。

これまで人権教育を重ねてきて、自分の学力・知識は、自分の努力だけでなく家庭環境など様々な要因があることに生徒自身が気づき、今までの「あたりまえ」が人によって違うことを自覚できる生徒が出てきました。
そのような生徒たちが、集団の中で、勉強を周りの子と教えあう関係になっていきました。
身に付けた知識をどのように活かすのかが本当の学力です。

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