子どもたちの見えざる貧困
~ネット社会で潜在化、深刻化する現状について

石川結貴 いしかわゆうき

ジャーナリスト

提供する価値・伝えたい事

子どもの7人に1人が貧困状態にあると報告され、近年、「子どもの貧困」は大きな社会問題として注目を集めています。
一方で「いかにも貧しそう」という子ども、たとえばボロボロの服を着ているとか、まともに食事もしていない様子とか、従来の貧困のイメージに合うような子どもは見当たらず、「いったいどこが貧困なのか?」と懐疑的に思う人も少なくありません。実際、子どもの貧困は外から見えにくく、だからこそ問題が深刻化しやすいという特徴を持っています。
一口に貧困と言っても、経済的な貧困だけではありません。ネグレクト(養育放棄)等による愛情の貧困、親族や近隣、行政などと断絶する関係性の貧困、正しい情報や社会的経験を持たない機会の貧困など、多方面にわたって問題を抱える子どももいます。
さらにネット社会の今、貧困や家庭崩壊などの問題を抱えた子どもをターゲットにするあらたな問題も急増しています。「お金をあげる」、「助けてあげたい」、そんな甘言で子どもを引き寄せ、性的被害を与えたり、犯罪に加担させたり、ビジネスとして利用しようとするのです。潜在化、そして深刻化する子どもの貧困問題について実態を報告し、具体的な対応策、あらたな取り組みについて考えていきましょう。

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