自分で考える、ネット・スマホとの付き合い方

石川結貴 いしかわゆうき

ジャーナリスト

提供する価値・伝えたい事

私の講演では、子どもたちに真に必要なスマホ教育についてお話しています。
その中のひとつが「リアルに置き換えて考える」ことです。

たとえば、SNSで知り合った人から「会おう」と言われたときどうするか?
「何度もやりとりすれば大丈夫」とか「悪い人じゃなければ会ってみたい」と話す子どもが少なくないのですが、では「リアルだったらどうするか?」、この点を彼ら自身に考えてもらうのです。
自宅で留守番しているとき、知らない人が訪ねてきて「今度、近所に引っ越してきた〇〇です」と挨拶されたとします。
このとき、相手が「せっかくご近所になるんだから、もっと親しくさせてほしい。お宅の中に入ってお話していいですか?」と言ってきたら、さて「あなたはどうする?」と取材先の子どもたちに聞いています。
すると彼らは、「そんな人、絶対に家に入れない」と「「NO」を示すのです。
「なぜ?」と尋ねると、「だって知らない人だから」、「本当に近所に引っ越してきたかわからない」と答える。そう、「リアル」だったら知らない人を簡単には信じないわけです。

そんな感性、思考をネットの世界にも応用する。
要はネットの世界が特別ではなく、「現実の生活や社会のルール、常識」で判断すればいいのです。

「SNSに誰かの悪口を書いてはいけない」といったネットリテラシー教育がありますが、「他人の悪口」を言わないのは現実社会も同じです。
リアルでダメなこと、危ないことはネットでもダメ。このような教育をして、子ども自身に考えさせるような情報を与えることが大切でしょう。

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