奥田知志 おくだともし
東八幡キリスト教会 牧師 NPO法人抱樸 理事長
ホームレスの人の支援を30年以上続ける、東八幡キリスト教会(北九州市)の牧師。NPO法人「抱樸(ほうぼく)」の理事長を務め、ホームレスの人々が路上生活を脱し、自らの足で自立するのを支援。「無縁社会」と呼ばれる深刻な現実の中にあっても、真の「絆」を求め、その必要性を訴え続ける。
奥田知志のプロフィール
■職歴・経歴
1963年生まれ。
関西学院神学部修士課程、西南学院大学神学部専攻科をそれぞれ卒業。
九州大学大学院博士課程後期単位取得。
1990年、東八幡キリスト教会牧師として赴任。同時に、学生時代から始めた「ホームレス支援」を、ボランティアとしてだけでなく、教会の課題として継続し、北九州市において、2800人(2015年12月現在)以上のホームレスの人々を自立に導いたNPO法人「抱樸」(旧北九州ホームレス支援機構)の理事長としての重責も担う。その他、社会福祉法人グリーンコープ副理事長、共生地域創造財団理事長、国の審議会等の役職も歴任。毎日新聞社福祉顕彰など多数の表彰を受ける。NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」にも2度取り上げられ、著作も多数と広範囲に活動を広げている。
■著書
『生活困窮者への伴走型支援』(共著 明石書店)
『「助けて」と言える国へ―人と社会をつなぐ』(共著 集英社新書)
『もう、ひとりにさせない―わが父の家にはすみか多し』(いのちのことば社)
■支援活動
支援したい人がしたい支援をするのではなく、望んでいる人が望むものを支援するのが本来の支援の姿。
ホームレスの問題には二つの局面がある。ひとつは、“ハウスレス”。家がない、食べるものがない、仕事がないなど、物理的なモノに欠けていること。
もうひとつは、“ホームレス”。帰る家があっても、家族や友人との関係性が途絶えてしまい、孤独感は路上生活のときと同じまま、ということ。全国的には“ハウスレス”のみの問題しか支援されていないことが多いが、北九州における支援活動の特徴は“ハウスレス”と“ホームレス”の両面からサポートしているということ。しかし、そこからさらに進んで「“ホーム”の回復」についてまで支援していかなければ問題の解決にならないと考えている。これこそが、ホームレス問題、ひいては現代の社会全体の問題。彼らを支援していき、一日でも早く路上からの脱出をし、ホームレスを生まない社会を創造すること。これが、我々が今までも、そしてこれから先も目指していくこと。
講演実績
弊社での実績
会合名 | 地域 | 主催窓口 |
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シンポジウム「高齢社会を共に生きる」つながる支援の展開と人生100年時代の地域・まちづくり-コロナ禍を乗り越えて-
<受講者への貢献> 大会主旨、開催目的にそった素晴らしいお話で聴講者、…. | 大阪府 | その他公的団体 |
人権講演会
<受講者への貢献> コロナと人権をからめたタイムリーなお話をいただき、…. | 広島県 | 教育委員会 |
講演タイトル例
人権・平和
ホームレスを生まない社会を創造する
~絆の回復 人は独りでは生きていけない~
「助けてと言えた日が、助かった日だった」 (システムブレーン講演会レポートより) ■2011年3月11日以後考えたこと ・蛤浜での出会い ■絆とは何か ・リスクヘッジとしての絆 ・自己喪失 ...
プランへ移動人権・平和
「助けて」と言える国へ
~ 困窮者支援の現場から見た今日の日本 ~
著書・著作紹介
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- 「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書)|(2013-08-21)
- 伴走型支援: 新しい支援と社会のカタチ|(2021-09-01)
- もう、ひとりにさせない|(2011-05-06)
- ユダよ、帰れ|(2021-09-24)
- 「逃げおくれた」伴走者 分断された社会で人とつながる|(2020-12-23)
- いつか笑える日が来る 我、汝らを孤児とはせず (いのちのことば社)|(2020-01-10)
- 「助けて」と言おう (TOMOセレクト 3.11後を生きる)|(2012-08-08)
- 地域福祉と教会 (関西学院大学神学部ブックレット)|(2018-03-20)