「保育の仕事は好きだけれど、業務上のコミュニケーションがうまくとれない」と悩む保育士は少なくありません。苦手意識を払拭するには、研修によってコミュニケーションスキルを向上させることが有効です。

今回は保育の現場で必要なコミュニケーションを円滑にする、保育士向けコミュニケーション研修のメリットや研修内容について解説します。また当社おすすめの研修を多数紹介しているので、職員向けの研修プランをお探しの方はぜひご参照ください!

コミュニケーションに不安を抱える若手保育士が増加

保育の仕事にコミュニケーションはつきものですが、特に経験の浅い若い世代でコミュニケーションに苦手意識を持つ保育士が増えています。

保育士1年目の悩みについて尋ねたアンケート調査では、1位が「子どもとのかかわり方」、2位が「職場の人間関係」、3位が「保護者対応」といずれもコミュニケーションに関するものが上位を占めました

コミュニケーションに不安を抱えたままで子どもや同僚、保護者と接していると、保育業務全般への意欲低下をまねく恐れもあります。まずは研修でコミュニケーションスキルを向上させ、自信を持つことが重要といえるでしょう。

コミュニケーション研修で受講者に得られるメリット

コミュニケーション研修では受講者と園、それぞれにメリットがあります。まずは受講者側の3つのメリットについて解説します。

①コミュニケーションへの苦手意識を解消

1つ目のメリットは、スキルが身に付くことによる保育士自身の苦手意識の解消です。

例えば、子どもに懐いてもらえないと、若手保育士の多くは「保育の仕事に向いていないかも」と悩んでしまうでしょう。しかし、子どもと同じ高さで目線を合わせて話すなど、ちょっとした工夫をするだけで子どもの態度が変わる場合があります。

接し方のコツがわかれば相手の反応も良くなり、保育士は自信が持てるようになります。

②保育活動の円滑化

2つ目のメリットが、保育活動の円滑化です。

例えば、外遊びのために着替えて靴を履かなくてはならない場面で、皆と同じペースで支度ができない子ども達もいます。そのときに「早くしなさい」と一方的に叱るのではなく、「何か困っているの?」と声をかけるようにすれば、子どもも保育士に相談しやすくなるでしょう。問題を解決できれば、よりスムーズに次の行動に移ることが可能です。

上手なコミュニケーションと適切なサポートによって子どもの成長が促され、クラスを円滑に運営できるようになります。

③保護者や同僚との関係性の向上

3つ目のメリットは、保護者や同僚との関係性の向上です。

保護者対応に悩む保育士は少なくありませんが、日頃から密なコミュニケーションによって信頼関係を築いておけば、クレームなどのリスクを低減できます。送迎の際に「今日は給食を完食できました」など子どもの情報を積極的に共有することで、保護者に安心感を与えて信頼を得られます。

またコミュニケーションスキルが向上すれば、同僚に対しても積極的に報告・連絡・相談が行えるようになります。職場の風通しを良くし、働きやすい職場環境を自ら作ることができます。

コミュニケーション研修で園に得られるメリット

次に、コミュニケーション研修によって園が得られる2つのメリットについて解説します。

①組織活性による保育の質の向上

1つ目のメリットは、園の組織が活性化し、保育の質が向上することです。

特に新人の保育士の場合、先輩や主任に相談したいことがあっても、否定されることを恐れて言い出せないケースも少なくありません。研修によって全体のコミュニケーションスキルを高められれば、互いを尊重したやり取りが可能となります。結果として対話が増えて組織が活性化し、何でも相談しやすい職場環境が生まれます

また上手なコミュニケーションは子どもや保護者との信頼関係にもつながり、より質の高い保育を実現できるようになります。

②保育事故の防止

2つ目のメリットとして、密なコミュニケーションによる保育事故の防止が挙げられます。

最近は、園バス内の置き去りで熱中症による園児死亡や、6か月の乳児にすりおろしのリンゴを与えて窒息死させるなど、保育園内で起きる事故が多発しています。
園内で起こる事故のほとんどが、人為的ミスによるものです。再確認、他の保育士による二重の声掛けで防げたものも多くあります。
人為的ミスを保育士個人で防ぐのは容易ではありませんが、ミスを予防あるいは早期発見するためには、保育士同士の連携が鍵となります

日頃からヒヤリハット事例を共有して互いに危機意識を高めたり、子どもの置き去りなどを防ぐために複数人体制で確認作業を行ったり、こまめなコミュニケーションによって重大な事故を防ぐことができます。

保育士に求められるコミュニケーションスキルと研修内容

ここでは、保育士には具体的にどのようなコミュニケーションスキルが求められ、そのために研修で何を学ぶのかについて解説していきます。

対こども

こどもとのコミュニケーションにおいては、まず大人とは違うこどもの性質を理解することが大切です。

例えば、こどもは楽しい気分になると自発的に動くため、1つの遊びが終わって次の行動に誘導するときにはワクワクするような声かけを心がける必要があります。また、まだ善悪を理解していないこどもには、悪いことをしたときにも「なぜそれが悪いのか」という理由から丁寧に説明しなくてはなりません。

このように研修では、それぞれの場面でこどもがどう感じているかを考えながら、こどもに伝わる言い方を学んでいきます。

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対保護者

保護者とのコミュニケーションにおいては、落ち着いて丁寧に話すことが求められます。

保護者にとって送迎のときの保育士とのやり取りは、こどもの園での様子を聞ける貴重な機会です。そこで保育士が慌ただしく対応してしまうと、「ちゃんと話をしてもらえない」という保護者の不満や不信感につながり、良い関係を築くことはできません。まずは保護者が話しやすい雰囲気をつくることが大切です。

研修では相手に安心感を与える話し方や、保育士から積極的に保護者に話しかけることの重要性について学びます。

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対同僚(職場)

保育士同士のコミュニケーションにおいては、互いにこまめに声をかけあうことが大切です。

会話が増えれば、こどもの様子などの情報共有がスムーズになります。また日頃から会話をすることで互いに関心をもち、相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションが可能になります。意見が合わなかったときでも、相手を否定するのではなく、対話によってお互いの主張を擦り合わせていくことができます。

研修では、互いを認め合うことで、保育士間の連携を強めるコミュニケーションの取り方について学びます。

職場でのコミュニケーションを円滑にするおすすめの研修プラン

次に、園内での人間関係を円滑にするための、当社おすすめのコミュニケーション研修を紹介します。


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山本衣奈子

プレゼンテーション・プランナー
伝わる表現アドバイザー

より良い教育現場を実現させるために

子供たちに良い環境を提供していくには、まずはそこにいる先生・保育士の間に良いコミュニケーションのパイプが通っていることは大切な要素です。このセミナーでは、職場がより前向きなエネルギーを生み出すような場所にしていくことを通して、子供たちがもっとイキイキと育つ環境づくりのためのコツをお伝えします。


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橋口奈生

一般社団法人 シーズ グロース コーチング 代表理事

保育士・幼稚園教諭のためのコーチング講座

国際コーチ連盟認定のプロフェッショナルコーチによる、保育士・幼稚園教諭向けコーチング研修。コミュニケーションの質を上げることで、保護者対応だけでなく職員同士のやり取りもスムーズになり、働きやすい職場環境が実現します。


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野村恵里

旭川荘厚生専門学院児童福祉学科 特任講師

子どもの心を育む魔法の言葉~保育の質を上げるコミュニケーション力~

保育の質は、保育者の言葉の選び方によって変わります。保育に関する書籍や雑誌での執筆の実績があり、自身も元保育者である講師による保育士向けコミュニケーション研修。アンガーマネジメントの理論を中心に、子どもの心を豊かにする声かけの方法を伝授します。


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倉石哲也

武庫川女子大学 心理・社会福祉学部社会福祉学科 教授 学科長

保育を変える チーム力の高め方

より良い保育を提供するには、チームとしての力をいかに高めるかが鍵となります。武庫川女子大学の社会福祉学教授による、チームワーク向上のための保育士向けコミュニケーション研修。互いの保育を認め、長所を活かすチームづくりを解説します。


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生利喜佐男

コミュニケーション・ホーム喜舎 代表
医療分野専門人材育成コンサルタント

主任保育士、保育園施設長を対象とした 人材育成やリーダシップの発揮

人材育成コンサルタントによる、保育園での人材育成術やリーダーシップが学べる研修プラン。コーチングコミュニケーションのスキルなどを軸として、講師が支援型の新しいリーダーシップについて解説します。


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松尾久美子

株式会社マーブルイノベーション 代表取締役

教育現場における リーダーに必要な3つの力とチーム作りの3ステップ

現代のリーダーには、人を引っ張る強い力よりも、コミュニケーションによって周囲を巻き込んでいく力が求められます。社内コミュニケーションやチームビルディング、リーダー養成で多数の研修実績のある講師が、保育や教育関係者向けに解説するリーダーシップ研修です。


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山崎洋実

コミュニケーションコーチ

戦わないコミュニケーション

周りの言動に振り回されてストレスを感じている人も、コミュニケーション力をつけることで穏やかに楽しく過ごすことができます。講師は子育て中のママ達を対象にしたコミュニケーション研修で、高い評価をいただいています。保育を含めて、あらゆるシーンで活用できるスキルが身に付きます。


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ままちゃん

遊び歌作家

集中力・コミュニケーション 笑って笑って「大人の脳トレ」

子どもだけでなく大人も楽しめるリトミックを通して、楽しくコミュニケーション!遊び歌作家の「ままちゃん」が、脳を活性化して集中力・社会性・協調性などをアップさせる方法を伝授します。体験型、参加型のプログラムです。


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関口真美

せかいく代表
「子育て・教育迷子」のコンサルタント

後輩・部下の育成、3つのポイント

元幼稚園教諭の講師による、保育の現場での部下・後輩の育成術講座。講師自身がインターナショナルスクールの保育士として後輩を指導した経験から、育成のポイントを解説していきます。ワークショップも取り入れ、受講者参加型で楽しく学べるプランです。

コミュニケーション研修を成功させるためのポイント

最後に、保育士向けコミュニケーション研修を成功させるためのポイントについて解説します。

園の課題に即した内容を選定する

研修プランを選ぶ際には、園が抱えている課題を解決できる内容のものにしましょう。

コミュニケーションに関する課題は、園によってさまざまです。人気の研修プランでも、内容が自分たちの課題に合わないものでは、期待する効果は得られません。

「若手保育士がこどもを上手く指導できない」「保護者から保育士へのクレームが多い」「職員の間のコミュニケーションが乏しい」など、まずはそれぞれの課題を洗い出す必要があります。

目標を具体的に設定し、開催後はしっかりと評価測定を行う

次に、研修開催の目的を具体的に設定し、参加者に周知しましょう。

研修実施後にどうなっているべきかというゴールを明確にすることが、参加者の学びへのモチベーションにつながります。

さらに実施後には、設定した目標に対する達成度もしっかりと検証しましょう。例えば「保護者からのクレーム3割減」という目標を掲げたなら、実施後のクレームの件数を記録し、研修でどれだけの変化が起きたのかを定量的に測定します。目標設定と効果測定が、参加者に目標達成のために努力するという意識を芽生えさせます。

勉強会などでフォローを行う

目標に対する振り返りを行った後は、追加の研修や勉強会などのフォローアップも大切です。

コミュニケーションのスキルは、繰り返しの実践のなかで定着していきます。そのため「1度研修を受けて終わり」になってしまわないよう、継続的な取り組みが必要となります。

最初の研修実施後の効果測定で、目標に対して不足している点を把握し、必要に応じてフォローアップ研修や勉強会を開催しましょう。若手保育士に対してベテラン保育士が面談などを行い、目標とするスキルが身に付くまでフォローしてもよいでしょう。

コミュニケーション研修で若手保育士の苦手意識を解消

保育士向けのコミュニケーション研修には、こどもや保護者、同僚とのコミュニケーションに悩む若手保育士の苦手意識を解消する効果があります。当社では実績豊富な講師による、保育士向けのコミュニケーション研修を多数ご用意しています。研修ご担当者様はぜひお気軽にご相談ください!


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