子どもの心と体を育むために
~今こそ皆で食育を~

村松真貴子 むらまつまきこ

アナウンサー・エッセイスト

提供する価値・伝えたい事

■心と体のSOS
テレビやビデオ、テレビゲームなどの急速な普及が子どもたちの体に大きな影響を与えています。長時間テレビ画面などを見ることによって、視力も低下し、肥満や体力の低下など、子ども達の体は、多くのSOSを発しています。
 体だけではありません。心もSOSを発しています。名前を呼んでも振り向かない赤ちゃん、言葉の発達が遅れていたり、人とうまく関われない子ども達が増えています。テレビゲームに夢中になっている子どもの脳の状態は、認知症の脳波に似ているという研究もあります。

■ようこそ台所へ
 NHKの「きょうの料理」という番組の司会を11年間担当しました。大勢の料理研究家の方々から、料理の奥の深さや楽しさ、そして食べることの大切さを教えていただきました。ちょうど我が子の離乳食の時期に、「子育てファミリークッキング」というシリーズも担当しました。
「友達の赤ちゃんは上手にスープやジュースを飲めるようになったのに、うちの子は全然飲んでくれません。」
 核家族化が進み、母親がひとりで悩んでいるようすが伝わってきます。でも、子どもが小さい頃は、食事にも気を遣っているのに、大きくなると無頓着になっている家庭が増えています。テレビを見ながら食事をするのが当たり前になってしまったり、朝ごはんを食べないで学校に来る小学生もふえています。

内 容

■子どもの心と体を育むために
 こどもが台所に興味を持った時が、「食育」のチャンスです。面倒がらずに手伝わせてあげましょう。子どもは自分が作ったものは必ず食べます。「ようこそ台所へ!」この心が食育の第一歩です。「食べる」ことを暮らしの中心におくように心がけることで、子ども達の心も落ちついてきます。そして、テレビに子守をさせないようにすること! また、テレビやテレビゲームをする時間を決めて規則正しい生活を送れるように家族で協力していきましょう。何気ない毎日の会話のキャッチボールを上手にすることで、子どもたちのSOSを受け止め、心を育むことができるのです。

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