少年院の子どもたちとともに歩んで
一人ひとりかけがえのない大切ないのち

中野レイ子
なかのれいこ

人権・平和

中野レイ子
なかのれいこ

元 丸亀市教育委員会 教育長 元 法務省矯正局所管少年院 院長
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想定する対象者

・PTA保護者
・教職員(幼・小・中・高校教員ほか)
・地域の青少年健全育成活動に関わる保護司・更生保護女性会・児童委員・民生委員・人権擁護委員及び若年層育成に関わる企業関係者ほか

提供する価値・伝えたい事

“次代を担う子どもたちが、一人残らず生き生きと育ってほしい。幸せになってほしい。”と心から願っています。
しかし、現状は、子どもたちが事件の被害者になったり、加害者になったりするニュースが後を絶たず、心が痛みます。少年院や刑事施設(刑務所)で勤務してきた経験から、犯罪や非行が社会や時代の反映であることを痛感しています。

社会や地域、学校や家庭における親・教師・地域住民たちおとな側が、犯罪・非行の予防と、更生の支援に関心を持っていただくことが健全な社会環境を構築することになり、ひいては次代を担う子どもたちの健全育成となるのです。

内 容

経済状況を含む社会の情勢や時代の風潮は、人の生活や生き方に、あるいは人生観や価値観に大きく影響します。私が関わった非行や犯罪がこうした社会や時代の反映であることを痛感します。
 その一方で、子どもたちが成長する過程では、つまずいたり転んだり、あるいは小さな失敗から大きな過ちや問題と言われる行動に至ることもしばしばあります。そんなときこそ、その場に居合わせたおとな(家では親が、祖父母が。学校では先生が。地域ではおじさんやおばさんが。)が、、その子にどう関り、どう対処するか・・・・・その積み重ねが、この子のこれから生きていく上での人生観や価値観になったりします。言い換えれば、その時々に居合わせたおとな側の価値観や人生観が問われているのです。
 
 20世紀の一元的な価値観から、21世紀の「多様化した価値」のもと今や激動の社会にあって、子どもを取り巻く環境の変化をしっかりと踏まえた上で、私たちは、子どもたちの健やかな成長をいかに支え、保障していけるか、それぞれの立場から、おとなの在り方をともに考える機会にしたいと思っています。

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