現場から学んだ、安全の大切さと働く喜び

宮本延春 みやもとまさはる

エッセイスト、元 高校教諭、作家

想定する対象者

働くすべての人

提供する価値・伝えたい事

私や同僚が実際に現場で経験した事故やケガを紹介し、これらを元に、どうすれば安全な作業が確保できたのか、現場で働く立場に立って、思い感じることをお話しさせていただきます。
退屈しないよう、私の生い立ちも交え、ユーモアたっぷりにお伝えいたします。
安全のために働くのではありませんが、全ては安全からです。
働く人たちの安全のために、労働災害を予防し、安全意識を高めることを目的とします。
そして私が最も伝えたい事は「安全はみんなでつくるもの」ということです。自分ひとりだけが、自分の安全を考えていても、安全はつくれません。自分以外の人の安全を考えることと、人から自分の安全を考えてもらうことで、現場の安全性は高まるものだと思っています。
一人はみんなのために。みんなは一人のために。安全を意識してくれると嬉しいです。

内 容

自己紹介を交えながら、事故やケガの実例を紹介し、安全について一緒に考えていきます。

将来に何の希望も持てないまま、オール1の落ちこぼれで中学を卒業し、見習い大工として建築現場で働き始めました。
一人っ子で兄弟はなく、16才で母が死に、18才で父が死に、たった一人で生活をしていました。
親方からは、釘を一本曲げるだけで頭を殴られるような厳しい指導を受け、ときには大工道具や木材でも叩かれました。
この会社では、安全に働くことよりも、仕事の効率や出来高を強く求められていました。
まさに「弁当とケガは自分持ち」。ケガをしても「お前が悪い」と責められるだけ。安全に作業することよりも、親方が求める仕事量をクリアすることに必死でした。

粗末に扱われる日々を送るなか、この会社で働き続けていても、自分には満たされる日が来ないと確信して辞めました。
その後、縁あって別の建設会社で働き始めました。ここの親方は、心ある温かい人でした。この親方との出逢いがなければ、今の私は存在しません。
そして、この親方のおかげで働くことの喜びと意味を教えて頂きました。

私の経験を一つひとつお話しさせて頂いて、どうしてこのような事故が起きたのか、そして、どうしたら防ぐことができたのか、一緒に考えながら、薄らぎがちな安全意識を喚起したいと思います。

安全を定義しようとすると「危険が無い状態」となります。無くすべき危険を考えると、日常生活を含め、身の回りには危険しか存在していないことに気が付きます。言い換えれば、完璧な安全など存在しないということです。
それを踏まえて、危険を「状態」と「行動」の二つに分けて、どうすれば危険を減らすことができるのか、一緒に考えたいと思います。

そしてさらに、心ある親方に、どのように救ってもらったのか、面白楽しく、お話しさせて頂きます。

参考までに、この親方の応援のおかげで、23才で夜間定時制高校へ働きながら通い、27才で名古屋大学へ進学し、思うところあって教師となり、紆余曲折あって今に至ります。

ご要望があれば柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談いただけると嬉しいです。

根拠・関連する活動歴

私自身も職人として安全大会に何度も参加しました。その経験から、退屈気味になってしまうこともありました。そこで、話しの半分は安全について、そして半分は面白楽しく自己紹介をさせていただこうかと思っております。

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